循環器に関連する疾患を59件掲載。概要・科目・更新日を確認しながら、国家試験・臨床実習・復習に使える疾患知識を効率よく整理できます。
大動脈縮窄症(CoA)は、大動脈の一部(多くは動脈管索付近)が先天的に狭くなっている疾患である。狭窄部より上(腕・頭)は高血圧となり、下(下肢)は血流低下をきたす「上下肢の血圧差」が最大の特徴。Turner症候群に高率に合併する。
Dressler(ドレスラー)症候群は、急性心筋梗塞の発症から「数週間〜数ヶ月後」に、発熱や胸膜炎様胸痛を伴って発症する自己免疫性の「心膜炎(および胸膜炎)」である。
産褥心筋症は、それまで心疾患の既往がない女性が、妊娠末期から産後(産褥期)数ヶ月の間に突然発症する特発性の心不全。拡張型心筋症(DCM)と同様に左室の拡張と収縮能低下をきたす。母体の生命を脅かす重篤な疾患である。
拘束型心筋症は、心室壁が著しく硬くなり(コンプライアンス低下)、拡張不全(血液が心室に入りにくい)をきたす特発性心筋症。収縮能と壁厚は正常に近いが、著明な心房拡大と右心不全症状を特徴とする。予後は極めて不良である。
原発性ALアミロイドーシスは、異常な形質細胞が産生したモノクローナルな免疫グロブリンの「軽鎖(L鎖)」が、アミロイド線維として全身の臓器に沈着し、重篤な機能障害を引き起こす致死的な疾患。多発性骨髄腫(MM)に合併することもある。
急性心筋炎は、主にウイルス感染などを契機として心筋に急性の炎症が生じる疾患。軽症例から、数時間〜数日で致死的な心不全やショックに至る「劇症型心筋炎」まで重症度は様々。若年者の突然の心原性ショックの原因として重要である。
完全房室ブロックは、心房からの電気信号が心室に全く伝わらなくなった状態である。心房と心室がそれぞれ独自のペースで収縮(房室解離)し、心室の補充調律による高度な徐脈をきたすため、失神(アダムス・ストークス発作)や心不全の原因となる。
ウィリアムズ症候群は、7番染色体長腕(7q11.23)の微小欠失により生じる疾患。「エルフ(妖精)様顔貌」と「非常に社交的で多弁な性格(カクテルパーティー症候群)」が特徴的で、大動脈弁上狭窄や高カルシウム血症を合併する。
肺性心は、肺や肺血管の疾患(COPDや肺結核後遺症、肺血栓塞栓症など)によって肺高血圧症が生じ、それに伴って右心室が肥大・拡大し、最終的に右心不全に至る病態である。
腹部大動脈瘤(AAA)は、腹部大動脈が局所的に拡大(通常3cm以上)した状態である。多くは無症状だが、臍周囲の「拍動性腫瘤」として触知され、破裂すると致命的な腹腔内出血をきたす。拡大速度や径(男性5cm以上など)に基づいて手術を検討する。
肺動脈弁狭窄症は、右心室から肺動脈へ血液を送り出す肺動脈弁が先天的に狭くなっている疾患。右心室に圧負荷がかかり右室肥大をきたす。第2肋間胸骨左縁の「粗い収縮期駆出性雑音」が特徴で、カテーテルによるバルーン拡大術が著効する。
心室頻拍は、心室から発生する異常な電気信号により、心室が高速で収縮(頻拍)する致死性不整脈である。心電図では幅の広いQRS波が連続して出現する。脈拍が触れない「無脈性VT」は心室細動(VF)と同等であり、直ちに除細動が必要となる。
心室細動は、心室が不規則に細かく痙攣し、心臓のポンプ機能が完全に失われた状態(心停止)である。急性心筋梗塞直後などに好発し、直ちに除細動(電気ショック)を行わないと数分で死に至る。
マルファン症候群は、結合組織の主成分であるフィブリリン1の異常により生じる常染色体顕性(優性)遺伝疾患。高身長やクモ状指などの骨格異常、大動脈解離などの重篤な心血管病変、および水晶体の上方脱臼を三徴とする。
心房中隔欠損症は、右心房と左心房を隔てる中隔に欠損孔(穴)が開いている先天性心疾患。圧の高い左房から右房へ血液が流れる「左右シャント」により右心負荷をきたす。小児期は無症状で、学校検診の心雑音や心電図異常(不完全右脚ブロック)で発見されることが多い。
心臓粘液腫は、心腔内に発生する良性腫瘍の中で最も頻度が高く、その約80%が左心房(特に心房中隔)に発生する。腫瘍による血流遮断(僧帽弁狭窄様症状)、塞栓症、およびIL-6産生による全身炎症症状を三徴とする。
収縮性心膜炎は、慢性的な炎症により心膜が肥厚・石灰化し、心臓の拡張が強く制限される疾患である。右心不全症状が主体となり、吸気時に頸静脈怒張が増強する「Kussmaul(クスマウル)徴候」が特徴的である。
三尖弁閉鎖不全症は、右心室の収縮期に血液が三尖弁を通じて右心房へと逆流する疾患。左心系の疾患や肺高血圧症に伴い、右室が拡大して三尖弁輪が引き伸ばされることで生じる「二次性」が大部分を占める。右心不全症状と頸静脈の巨大v波が特徴的。
急性心膜炎は、心膜に生じる急性の炎症であり、特発性(ウイルス性)が最も多い。体位によって変化する鋭い胸痛と、心電図における広範な誘導での「ST上昇(上に凹)」が特徴である。
胸部大動脈瘤(TAA)は、胸部大動脈(上行、弓部、下行)が拡張した状態。無症状で経過することが多いが、巨大化すると周囲臓器を圧迫し、反回神経麻痺による「嗄声(させい)」などの症状をきたす。破裂の危険が高いサイズ(5.5〜6.0cm以上)で手術適応となる。
Raynaud病は、寒冷曝露や精神的緊張により、四肢末梢(特に手指)の小動脈が発作的に攣縮し、虚血による蒼白・チアノーゼ・発赤を呈する疾患である。基礎疾患がないものを「Raynaud病(一次性)」と呼び、膠原病などに伴う「Raynaud症候群(二次性)」と区別する。
Eisenmenger症候群は、左右シャントを伴う先天性心疾患(VSD、ASD、PDAなど)を放置した結果、長期間の肺血流量増加により肺血管抵抗が著明に上昇し(不可逆的な肺高血圧症)、シャントの血流が「右から左(右左シャント)」へ逆転した重篤な状態。根治手術(欠損孔閉鎖)は禁忌となる。
Ebstein病は、先天的に三尖弁(右房と右室の間の弁)が右心室側に深く落ち込んで付着し、右心房が著明に拡大する稀な先天性心疾患である。三尖弁閉鎖不全症(TR)や右心不全をきたし、WPW症候群を高率に合併する。
Buerger病は、喫煙者の青壮年男性に好発する、四肢末梢(特に下肢)の中〜小動静脈の非化膿性炎症および血栓形成をきたす疾患である。間欠性跛行や安静時痛、重症化すると虚血による潰瘍・壊死をきたす。治療の絶対条件は「禁煙」である。
肺水腫は、肺胞や肺間質に過剰な水分が貯留した状態であり、急激な呼吸困難を引き起こす致死的病態である。左心不全による「心原性肺水腫」と、血管透過性亢進による「非心原性肺水腫(ARDSなど)」に大別される。
心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、全身の臓器に十分な血液を送り出せなくなる状態(低灌流)や、心臓の手前に血液がうっ滞する状態(うっ血)を引き起こす臨床症候群である。あらゆる心疾患の終末像であり、急性増悪と寛解を繰り返しながら徐々に予後が悪化する。
チアノーゼは、毛細血管内の還元ヘモグロビン(酸素と結合していないヘモグロビン)が5g/dL以上になることで、皮膚や粘膜が青紫色〜暗紫色を呈する状態である。大きく「中心性チアノーゼ」と「末梢性チアノーゼ」に分類される。
PAHは、肺の細小動脈が狭窄・閉塞することで肺動脈圧が上昇し、右心不全に至る疾患である。特発性、遺伝性、または膠原病(強皮症など)や先天性心疾患に伴うものがある。指定難病であり、早期の多剤併用療法が予後を改善する。
QT延長症候群は、心筋の再分極時間が延長し、心電図上でQT間隔が長くなる病態である。致死的な不整脈(Torsades de pointes:TdP)から失神や突然死をきたす恐れがある。先天性と後天性(薬剤、電解質異常)がある。
肺血栓塞栓症は、主に下肢や骨盤内の深部静脈に形成された血栓が血流に乗って肺動脈を閉塞する致死的な疾患である。「エコノミークラス症候群」としても知られ、突然の呼吸困難や胸痛をきたす。Dダイマーの上昇と造影CTでの血栓(造影欠損)の証明が診断の鍵となる。
肺動静脈瘻は、肺の動脈と静脈が毛細血管を介さずに直接短絡(ショートカット)する血管異常である。静脈血(未酸素化血)が直接動脈系に混ざるため低酸素血症(チアノーゼ)をきたし、また静脈系の血栓や細菌が脳へ素通りして奇異性脳塞栓や脳膿瘍を引き起こす。
ロイス・ディーツ症候群は、TGF-β受容体などの遺伝子変異による結合組織疾患である。マルファン症候群に似た骨格症状を呈するが、動脈瘤がより広範囲に多発し、若年・より小さな径で破裂しやすいという極めて重篤な血管病変を特徴とする。
たこつぼ心筋症は、精神的・肉体的な強いストレスを契機に発症する、可逆性の一過性左室収縮不全である。心電図や症状は急性心筋梗塞に酷似するが、冠動脈に有意な狭窄はなく、左室造影で「たこつぼ(心尖部が膨隆し基部が過収縮)」様の形態を呈する。
Brugada症候群は、器質的な心疾患がないにもかかわらず、心電図V1〜V3誘導における特徴的なcoved型ST上昇を示し、夜間睡眠中に心室細動(Vf)を起こして突然死に至るイオンチャネル病である。植込み型除細動器(ICD)が唯一の確実な治療法である。
急性心筋梗塞は、冠動脈の完全な閉塞により心筋が非可逆的な壊死に陥る致死的な救急疾患である。突然の激しい胸痛が30分以上持続する。CBTや国試では、心電図の経時的変化(ST上昇、異常Q波)、心筋逸脱酵素(トロポニン等)の上昇、および早期の再灌流療法(緊急PCI)が超頻出である。
狭心症は、冠動脈の狭窄や攣縮により心筋への血流が一時的に不足し、虚血に陥る疾患である。胸痛や胸部圧迫感を引き起こすが、心筋壊死には至らない。CBTや医師国家試験では、労作性狭心症(ST低下)と冠攣縮性狭心症(一過性ST上昇)の違いや、ニトログリセリン舌下錠の著効が頻出の重要疾患である。
閉塞性動脈硬化症(ASO)は、動脈硬化によって主に下肢の太い血管が狭窄・閉塞し、末梢に虚血を来す疾患である。中高年の男性で、糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙歴などのリスクファクターを持つ人に好発する。CBTや医師国家試験では、進行度を表す「Fontaine(フォンテイン)分類」や、足関節上腕血圧比(ABI)の低下(0.9未満)が毎年問われる超頻出疾患である。
洞不全症候群(SSS)は、心臓のペースメーカーである洞結節の機能が低下し、徐脈や心停止、あるいは頻脈を合併する不整脈疾患である。脳血流の低下による失神(アダムス・ストークス発作)やめまいを引き起こす。CBTや医師国家試験では、Rubenstein(ルーベンスタイン)分類と、有症状時の「ペースメーカー植え込み」の適応、特に徐脈頻脈症候群(III型)に対する治療戦略が頻出である。
動脈管開存症(PDA)は、胎生期に大動脈と肺動脈を繋いでいた動脈管(ボタロー管)が、出生後も閉鎖せずに残る先天性心疾患である。大動脈から肺動脈への左右シャントが生じ、肺血流量増加による心不全や肺高血圧の原因となる。CBTや医師国家試験では、特徴的な「連続性雑音」や「インドメタシンによる治療」が毎年問われる超頻出疾患である。
大動脈弁閉鎖不全症(AR)は、拡張期に大動脈弁の閉鎖が不完全となり、大動脈から左心室へ血液が逆流する疾患である。左室の著明な容量負荷により左室拡大(遠心性肥大)を来す。脈圧の増大による特有の身体所見(大脈・速脈など)や、拡張期雑音、Austin-Flint雑音が特徴である。CBTや医師国家試験では、ASとの身体所見の対比や、血管拡張薬が有効である病態生理が毎年問われる超頻出疾患である。
大動脈弁狭窄症(AS)は、大動脈弁が硬化して開きにくくなり、左心室から大動脈への血流が妨げられる疾患である。加齢による石灰化が最多。進行すると左室の圧負荷から求心性肥大を来し、突然死のリスクが高まる。CBTや国試では、3大症状(狭心痛、失神、心不全)、遅脈・小脈、収縮期駆出性雑音(頸部放散)、エコーによる重症度評価が毎年問われる超頻出疾患である。
僧帽弁狭窄症(MS)は、僧帽弁の開放が制限され、拡張期に左心房から左心室へ血液が十分に流れ込まなくなる疾患である。過去の「リウマチ熱」の後遺症が最も多い。左房圧の上昇から肺うっ血や右心不全を来すほか、左房拡大による「心房細動(Af)」を高率に合併し、脳塞栓症の原因となる。CBTや医師国家試験では、特徴的な心音(拡張期ランブル、僧帽弁開放音)や、抗凝固療法におけるワルファリンの必須性(DOAC禁忌)が超頻出である。
僧帽弁閉鎖不全症(MR)は、収縮期に僧帽弁が完全に閉鎖せず、左室から左房へ血液が逆流する疾患である。左房・左室への容量負荷により心不全や心房細動(Af)を来す。CBTや医師国家試験では、心尖部の全収縮期雑音、第3音(S3)、心エコーによる重症度評価、および手術(弁形成術)の適応基準が毎年問われる超頻出疾患である。
川崎病は、乳幼児に好発する原因不明の全身性中小型血管炎である。CBTや医師国家試験では、診断基準となる「主要症状6つ」と、突然死の原因となる「冠動脈瘤」の合併、およびそれを防ぐための「免疫グロブリン大量静注療法(IVIG)+アスピリン内服」が超頻出の最重要疾患である。
心タンポナーデは、心膜腔内に液体(血液や滲出液)が急速に貯留し、心臓が圧迫されることで拡張不全に陥り、致死的な心原性ショックを来す緊急疾患である。CBTや医師国家試験では、原因疾患(急性大動脈解離など)、Beckの三徴、奇脈、心エコー所見、そして緊急の心囊穿刺が毎年必ず問われる超頻出疾患である。
深部静脈血栓症(DVT)は、主に下肢や骨盤内の深部静脈に血栓が形成される疾患である。血栓が遊離して肺に飛ぶと、致死的な肺血栓塞栓症(PTE)を引き起こす(両者を合わせて静脈血栓塞栓症:VTEと呼ぶ)。CBTや医師国家試験では、血栓形成の3大要因である「Virchow(ウィルヒョウ)の3徴」、片側性の下肢浮腫、およびエコー所見が毎年問われる超頻出疾患である。
高安動脈炎は、大動脈やその主要分枝に慢性的な肉芽腫性炎症が生じ、血管の狭窄や閉塞をきたす大型血管炎である。若年女性に好発し、脈なし病とも呼ばれる。CBTや医師国家試験では、上肢の血圧左右差や頸部血管雑音、HLA-B52陽性が頻出の重要疾患である。
巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)は、高齢者の大型・中型動脈(特に浅側頭動脈)に肉芽腫性炎症が生じる血管炎である。側頭部の拍動性頭痛や咀嚼時の顎の痛みを特徴とし、失明を防ぐための迅速なステロイド治療がCBTや医師国家試験で極めて頻出の重要疾患である。
結節性多発動脈炎(PAN)は、中型動脈の壁にフィブリノイド壊死を伴う強い炎症が生じ、全身の臓器障害をきたす血管炎である。腎梗塞や末梢神経障害(多発単神経炎)を特徴とし、CBTや医師国家試験では顕微鏡的多発血管炎(MPA)との鑑別や、肺病変を伴わない点が頻出の重要疾患である。
WPW症候群は、心房と心室の間に正常な刺激伝導系(房室結節)とは別の副伝導路(ケント束)が存在する先天性疾患である。普段は無症状だが、発作性上室頻拍(PSVT)や心房細動(Af)を合併すると激しい動悸を来す。CBTや医師国家試験では、心電図のデルタ波や、発作時の治療(特に禁忌薬)が毎年問われる超頻出疾患である。
大動脈解離は、大動脈の壁(中膜)が裂け、血液が本来の血管腔とは別の層に流れ込む致死的な緊急疾患である。突然の引き裂かれるような移動性の胸背部痛を特徴とし、Stanford A型では心タンポナーデなどを合併する。CBTや医師国家試験の救急・循環器分野で毎年問われる超頻出疾患である。
心室中隔欠損症(VSD)は、左右の心室を隔てる壁(心室中隔)に欠損孔がある先天性心疾患である。全先天性心疾患の中で最も頻度が高く、左室から右室への左右シャントにより肺血流量が増加し、心不全や肺高血圧の原因となる。CBTや医師国家試験では、特徴的な心雑音やアイゼンメンジャー症候群への移行、部位別の合併症(ARなど)が毎年問われる超頻出疾患である。
心房細動は、心房が小刻みに震えて規則正しい収縮ができなくなる不整脈である。動悸や息切れ、胸部の不快感を主な症状とする。放置すると心原性脳塞栓症という命に関わる脳梗塞を引き起こす危険があり、CBTや医師国家試験において超頻出の重要疾患である。
肥大型心筋症(HCM)は、明らかな原因なく心室筋(特に心室中隔)が非対称性に肥大する指定難病である。拡張機能障害や左室流出路狭窄を来し、労作時の息切れや失神、若年スポーツ選手の突然死の原因となる。CBTや医師国家試験では、体位変換による心雑音の増減や、禁忌薬(ジギタリスや硝酸薬など)が毎年問われる超頻出疾患である。
高血圧症は、安静時の血圧が慢性的に正常値(診察室血圧140/90mmHg以上など)を超えて高くなっている状態である。初期は無症状のことが多いが、進行すると頭痛やめまいを引き起こす。脳卒中や心疾患の最大のリスクファクターであり、CBTや医師国家試験では、診断基準や二次性高血圧の鑑別が毎年問われる超頻出の重要疾患である。
感染性心内膜炎(IE)は、心臓の弁や心内膜に細菌などが感染し、疣贅(ゆうぜい:菌や血栓の塊)を形成する致死的な感染症である。発熱、新たな心雑音、全身の塞栓症状・免疫反応を特徴とする。CBTや医師国家試験では、起炎菌の分類、特徴的な身体所見(オスラー結節など)、抜歯前の予防投与が毎年問われる超頻出疾患である。
拡張型心筋症(DCM)は、心室筋の収縮能が著しく低下し、左室(または両心室)が拡張する指定難病である。進行性のうっ血性心不全や致死性不整脈を来し、心臓移植の主要な適応疾患となる。CBTや医師国家試験では、肥大型心筋症(HCM)との鑑別や、慢性心不全治療薬の適応が毎年問われる超頻出疾患である。
ファロー四徴症(TOF)は、心室中隔欠損(VSD)、肺動脈狭窄(PS)、大動脈騎乗、右室肥大の4つを特徴とする代表的なチアノーゼ性先天性心疾患である。乳幼児期のチアノーゼ発作(anoxic spell)や蹲踞(そんきょ)が特徴的である。CBTや医師国家試験では、4徴の名称、チアノーゼ発作時の対応、胸部X線所見(木靴心)が毎年問われる超頻出疾患である。