最終更新日: 2026年4月16日
アスクレピアで深掘りする高血圧症は、安静時の血圧が慢性的に正常値(診察室血圧140/90mmHg以上など)を超えて高くなっている状態である。初期は無症状のことが多いが、進行すると頭痛やめまいを引き起こす。脳卒中や心疾患の最大のリスクファクターであり、CBTや医師国家試験では、診断基準や二次性高血圧の鑑別が毎年問われる超頻出の重要疾患である。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
無症状(初期は症状がないためサイレントキラーと呼ばれる)
頭痛(とくに起床時)
めまい
肩こり
動悸・息切れ
初期評価
診察室血圧と家庭血圧を測定する。家庭血圧(基準値135/85mmHg以上)のほうが予後予測において優先されることを確認する。
検査
血液検査(カリウム、クレアチニン等)、尿検査、心電図、眼底検査などを行い、標的臓器障害の有無と二次性高血圧の原因をスクリーニングする。
鑑別
診察室でのみ血圧が高い「白衣高血圧」や、逆に診察室では正常な「仮面高血圧」を鑑別する。さらに、原発性アルドステロン症や褐色細胞腫などの二次性高血圧を鑑別する。
初期対応
まずは生活習慣の修正(1日6g未満の減塩、適正体重の維持、有酸素運動、節酒、禁煙)を指導する。
根本治療
生活習慣の修正で目標血圧に達しない場合、あるいは高リスク患者には、降圧薬(Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬など)を投与し、合併症である脳心血管イベントを予防する。
病態
血管の壁に強い圧力がかかり続けることで、血管内皮がダメージを受け、動脈硬化が進行していく状態である。
原因
塩分の過剰摂取、肥満、運動不足、加齢、遺伝的素因など複数の要因が絡み合って発症することが多い。
分類
原因が特定できない「本態性高血圧(約9割)」と、特定の疾患が原因で起こる「二次性高血圧(約1割)」に分類される。
試験での重要ポイント
生活習慣病の基本として診断基準の数値や生活指導(減塩6g/日未満など)は頻出。若年性の高血圧や治療抵抗性の高血圧があればこの疾患(二次性高血圧)を疑う。鑑別でよく出るのは「原発性アルドステロン症」や「腎血管性高血圧」である。また、降圧薬の副作用や禁忌(妊婦へのARB・ACE阻害薬禁忌など)も必ず押さえること。
覚え方・コツ
「高血圧を見たら二次性を探せ」と意識し、低カリウム血症や腹部血管雑音などのサインを見逃さないようにする。
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大動脈解離は、大動脈の壁(中膜)が裂け、血液が本来の血管腔とは別の層に流れ込む致死的な緊急疾患である。突然の引き裂かれるような移動性の胸背部痛を特徴とし、Stanford A型では心タンポナーデなどを合併する。CBTや医師国家試験の救急・循環器分野で毎年問われる超頻出疾患である。
心室中隔欠損症(VSD)は、左右の心室を隔てる壁(心室中隔)に欠損孔がある先天性心疾患である。全先天性心疾患の中で最も頻度が高く、左室から右室への左右シャントにより肺血流量が増加し、心不全や肺高血圧の原因となる。CBTや医師国家試験では、特徴的な心雑音やアイゼンメンジャー症候群への移行、部位別の合併症(ARなど)が毎年問われる超頻出疾患である。
心房細動は、心房が小刻みに震えて規則正しい収縮ができなくなる不整脈である。動悸や息切れ、胸部の不快感を主な症状とする。放置すると心原性脳塞栓症という命に関わる脳梗塞を引き起こす危険があり、CBTや医師国家試験において超頻出の重要疾患である。
肥大型心筋症(HCM)は、明らかな原因なく心室筋(特に心室中隔)が非対称性に肥大する指定難病である。拡張機能障害や左室流出路狭窄を来し、労作時の息切れや失神、若年スポーツ選手の突然死の原因となる。CBTや医師国家試験では、体位変換による心雑音の増減や、禁忌薬(ジギタリスや硝酸薬など)が毎年問われる超頻出疾患である。