最終更新日: 2026年4月16日
アスクレピアで深掘りする心房細動は、心房が小刻みに震えて規則正しい収縮ができなくなる不整脈である。動悸や息切れ、胸部の不快感を主な症状とする。放置すると心原性脳塞栓症という命に関わる脳梗塞を引き起こす危険があり、CBTや医師国家試験において超頻出の重要疾患である。
Medulava の学習コンテンツとして、理解しやすさと試験実用性を意識して執筆しています。
動悸(胸がドキドキする、脈が飛ぶ)
息切れ・呼吸困難
胸部の不快感
めまい・立ちくらみ
無症状(健診で偶然見つかることも多い)
初期評価
問診で動悸の有無や持続時間を確認し、触診で脈拍の絶対的不整(完全に不規則な脈)を確認する。
検査
12誘導心電図が必須である。P波の消失、f波、RR間隔の不整を確認する。また、血栓の有無や原因疾患を調べるため、心エコー検査や血液検査(甲状腺ホルモンなど)を行う。
鑑別
心房粗動(心電図でノコギリ状のF波が見られる)、心室期外収縮、上室期外収縮などと鑑別する。
初期対応
頻脈が著しい場合は、脈拍数をコントロールする薬(β遮断薬やCa拮抗薬)を投与し、心不全の合併を防ぐ(レートコントロール)。
根本治療
正常なリズムに戻す治療(リズムコントロール:抗不整脈薬やカテーテルアブレーション)を行う。同時に、脳梗塞予防のためにCHADS2スコアを計算し、リスクに応じて抗凝固薬(DOACやワルファリン)を内服する。
病態
心房内の複数の場所で異常な電気信号が発生し、心房全体が痙攣したように細かく震える状態。これにより心房内の血液がよどみ、血栓ができやすくなる。
原因
加齢、高血圧、心臓病(弁膜症や心不全)、甲状腺機能亢進症、大量の飲酒などが原因となる。
分類
発作性(7日以内に自然停止)、持続性(7日以上続く)、永続性(正常なリズムに戻らない)に分類される。
試験での重要ポイント
心電図での「P波の消失」「f波(細動波)の出現」「RR間隔の絶対的不整」は頻出である。「絶対的な脈の不整」があればこの疾患を疑う。最大の合併症である心原性脳塞栓症を予防するための抗凝固療法(CHADS2スコアを用いた評価)の適応基準がよく問われる。鑑別でよく出るのは「心房粗動」や「期外収縮」である。
覚え方・コツ
「心房細動は、心電図の3特徴(P波なし・f波・RR不整)と、脳梗塞予防(CHADS2スコア)のセット」で覚える。
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大動脈解離は、大動脈の壁(中膜)が裂け、血液が本来の血管腔とは別の層に流れ込む致死的な緊急疾患である。突然の引き裂かれるような移動性の胸背部痛を特徴とし、Stanford A型では心タンポナーデなどを合併する。CBTや医師国家試験の救急・循環器分野で毎年問われる超頻出疾患である。
心室中隔欠損症(VSD)は、左右の心室を隔てる壁(心室中隔)に欠損孔がある先天性心疾患である。全先天性心疾患の中で最も頻度が高く、左室から右室への左右シャントにより肺血流量が増加し、心不全や肺高血圧の原因となる。CBTや医師国家試験では、特徴的な心雑音やアイゼンメンジャー症候群への移行、部位別の合併症(ARなど)が毎年問われる超頻出疾患である。
肥大型心筋症(HCM)は、明らかな原因なく心室筋(特に心室中隔)が非対称性に肥大する指定難病である。拡張機能障害や左室流出路狭窄を来し、労作時の息切れや失神、若年スポーツ選手の突然死の原因となる。CBTや医師国家試験では、体位変換による心雑音の増減や、禁忌薬(ジギタリスや硝酸薬など)が毎年問われる超頻出疾患である。
高血圧症は、安静時の血圧が慢性的に正常値(診察室血圧140/90mmHg以上など)を超えて高くなっている状態である。初期は無症状のことが多いが、進行すると頭痛やめまいを引き起こす。脳卒中や心疾患の最大のリスクファクターであり、CBTや医師国家試験では、診断基準や二次性高血圧の鑑別が毎年問われる超頻出の重要疾患である。