最終更新日: 2026年4月16日
アスクレピアで深掘りするファロー四徴症(TOF)は、心室中隔欠損(VSD)、肺動脈狭窄(PS)、大動脈騎乗、右室肥大の4つを特徴とする代表的なチアノーゼ性先天性心疾患である。乳幼児期のチアノーゼ発作(anoxic spell)や蹲踞(そんきょ)が特徴的である。CBTや医師国家試験では、4徴の名称、チアノーゼ発作時の対応、胸部X線所見(木靴心)が毎年問われる超頻出疾患である。
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ファロー四徴症(TOF)は、心室中隔欠損(VSD)、肺動脈狭窄(PS)、大動脈騎乗、右室肥大の4つを特徴とする代表的なチアノーゼ性先天性心疾患である。乳幼児期のチアノーゼ発作(anoxic spell)や蹲踞(そんきょ)が特徴的である。CBTや医師国家試験では、4徴の名称、チアノーゼ発作時の対応、胸部X線所見(木靴心)が毎年問われる超頻出疾患である。
チアノーゼ(出生直後〜乳児期に出現)
蹲踞(そんきょ:労作時にしゃがみこむことで末梢血管抵抗を上げ、右→左シャントを抑制して息切れを改善する)
チアノーゼ発作(anoxic spell:泣いた後などに肺動脈漏斗部が攣縮し、右→左シャントが急増して意識消失や痙攣を来す)
ばち状指(慢性的な低酸素による軟部組織の増殖)
収縮期駆出性雑音(胸骨左縁第2〜4肋間。PSによるもの)
初期評価
乳幼児のチアノーゼ、息切れ、蹲踞のエピソードから疑う。診察で酸素飽和度(SpO2)の低下と収縮期雑音を確認する。
検査
胸部X線:「木靴心(心尖部の挙上、肺動脈野の透過性亢進=肺血流減少)」を認める。
心エコー:確定診断に必須。VSD、大動脈騎乗、PS、右室肥大を評価する。
心電図:右軸偏位、右室肥大(V1のR波増高、V5-6の深いS波)。
鑑別
他のチアノーゼ性心疾患(完全大血管転位、三尖弁閉鎖症など)、非チアノーゼ性心疾患(VSD、ASD、PDA)。
初期対応(チアノーゼ発作時)
胸膝位(きょうしつい):大腿動脈を屈曲させ体血管抵抗を上げる。
酸素投与、モルヒネ投与(鎮静と漏斗部攣縮解除)。
β遮断薬(プロプラノロール):右室流出路の心筋収縮を抑え、攣縮を解除する。
昇圧薬(フェニレフリン):体血管抵抗を上げ、相対的に肺への血流を増やす。
外科的治療
姑息術(Blalock-Taussigシャント):鎖骨下動脈と肺動脈を人工血管で吻合し、肺血流量を増やす。
根治術:通常1〜2歳頃に、VSD閉鎖術と右室流出路形成術(PS解除)を行う。
病態
胎生期の漏斗部中隔が前方かつ右側に偏位することで生じる。これにより、①大きな心室中隔欠損(VSD)、②漏斗部狭窄を中心とした肺動脈狭窄(PS)、③VSDにまたがる形での大動脈騎乗、の3つが引き起こされ、これらに対する二次的な圧力負荷の結果として④右室肥大が生じる。PSの程度により右→左シャントが生じ、低酸素血症(チアノーゼ)を来す。
試験での重要ポイント
「4徴」の暗記は必須。胸部X線での「木靴心(boot-shaped heart):右室肥大により心尖部が挙上し、肺動脈幹が陥凹する」は画像問題の定番。心音ではPSによる収縮期駆出性雑音を聴取するが、チアノーゼ発作時には漏斗部の攣縮により肺血流が激減するため、むしろ「雑音が減弱・消失」する点がひっかけ問題として頻出。蹲踞(しゃがむこと)で後負荷(体血管抵抗)を上げ、右→左シャントを減らして肺血流量を増やす機序も最重要である。
覚え方・コツ
「ファロー(Follow)して! 4つの(4徴)木靴(木靴心)で、しゃがみこみ(蹲踞)。発作(anoxic spell)が起きたら膝を胸に(胸膝位)!」と覚える。
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