医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
角膜潰瘍(感染性角膜炎)は、細菌、真菌、ウイルス、アカントアメーバなどが角膜に感染し潰瘍を形成する疾患である。CBTや国試では、コンタクトレンズ不適切使用による緑膿菌やアカントアメーバ感染、ヘルペスによる樹枝状角膜炎が超頻出である。
激しい眼痛、異物感、流涙
結膜充血(特に黒目の周りが赤くなる毛様充血)
多量の眼脂(細菌性で著明)
視力低下、羞明(まぶしさ)
角膜の白濁(潰瘍形成)
初期評価
激しい眼痛と充血に対し、CL装用歴、外傷歴、ステロイド使用歴を問診する。
検査
「細隙灯顕微鏡検査」で潰瘍の形態(輪状、樹枝状など)と深さを評価する。「フルオレセイン染色」で上皮欠損部が緑色に染まるのを確認する。確定診断と薬剤感受性のため、病変部を擦過し「塗抹鏡検・細菌培養検査」やPCR検査を行う。
初期対応・根本治療
CL装用者は直ちに装用を中止する。原因微生物に応じた治療を早急に開始する。
【細菌】:ニューキノロン系やセフェム系抗菌薬の頻回点眼(重症例は1時間おき)。
【真菌】:抗真菌薬の点眼、眼軟膏。
【ヘルペス】:抗ウイルス薬(アシクロビル眼軟膏)の塗布。(※上皮型にステロイドは禁忌だが、実質型には併用されることがある)。
【アカントアメーバ】:特効薬がないため、病巣の物理的掻爬と、消毒薬(クロルヘキシジン等)・抗真菌薬点眼の併用による長期治療を要する。
病態と分類
【細菌性角膜潰瘍】:外傷やコンタクトレンズ(CL)装用による上皮剥離から感染。特に『緑膿菌』は進行が極めて早く、角膜穿孔(穴があく)のリスクが高い。
【真菌性角膜潰瘍】:植物の枝で目を突いたなどの外傷や、ステロイド点眼の長期使用が誘因となる。
【単純ヘルペス角膜炎(上皮型)】:三叉神経節に潜伏していたHSVの再活性化。フルオレセイン染色で木の枝のような『樹枝状潰瘍』を呈する。※ステロイド点眼は病変を悪化させるため『絶対禁忌』。
【アカントアメーバ角膜炎】:水や土壌にいるアメーバが、CLの不適切なケア(水道水での洗浄など)により感染する。極めて激しい眼痛と、角膜の『輪状混濁』が特徴。
試験での重要ポイント
「コンタクトレンズをしたまま寝た」「水道水で洗った」という病歴があれば『緑膿菌』か『アカントアメーバ』を強く疑う。画像問題ではフルオレセイン(緑色)で染まる『樹枝状潰瘍=ヘルペス(ステロイド禁忌!)』が絶対暗記キーワードである。
覚え方・コツ
「コンタクトの悪用は緑膿菌(穴があく)とアカントアメーバ(激痛・輪っか)!木の枝(植物)で突いたら真菌(カビ)。角膜の緑の木の枝模様(樹枝状潰瘍)はヘルペス!ヘルペスにステロイドを垂らすな危険!」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。