医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
結膜炎は原因により症状や対応が大きく異なる。ウイルス性(はやり目など)はアデノウイルス感染が多く、耳前リンパ節腫脹を伴い感染力が極めて強い。アレルギー性(花粉症など)は強いそう痒感が特徴である。CBTや国試では、流行性角結膜炎の院内感染対策や、春季カタルの巨大乳頭が頻出である。
【ウイルス性】:強い結膜充血、水様〜粘液性の多量の眼脂(目やに)、流涙、異物感、耳前リンパ節腫脹、偽膜形成。
【アレルギー性】:強いそう痒感、結膜充血、水様性眼脂、結膜浮腫(白目がゼリー状に腫れる)。
初期評価
充血と眼脂の性状、そう痒の有無、耳前リンパ節の腫脹を確認して鑑別する。
検査
【ウイルス性】アデノウイルス迅速抗原検査キット(結膜拭い液)で確定診断する。角膜に点状表層角膜炎(SPK)を合併することがある。
【アレルギー性】問診でアレルゲンを推測し、必要に応じて特異的IgE抗体検査を行う。スリットランプで結膜乳頭の増殖を確認する。
初期対応・根本治療
【ウイルス性】特異的な抗ウイルス点眼薬はない。細菌の混合感染を防ぐ「抗菌薬点眼」や、炎症や角膜混濁を抑えるための「ステロイド点眼」を使用する。登校・登園停止とし、家族内や院内感染対策(手洗い・消毒)を徹底する。
【アレルギー性】「抗ヒスタミン薬点眼」や「抗アレルギー薬点眼(ケミカルメディエーター遊離抑制薬)」を使用。重症例や春季カタルには「ステロイド点眼」や「免疫抑制薬点眼(タクロリムス、シクロスポリン)」を使用する。
病態と分類
【流行性角結膜炎(EKC:はやり目)】:アデノウイルス8, 19, 37型などが原因。非常に感染力が強く、充血、多量の眼脂、偽膜形成、および『耳前リンパ節の腫脹・圧痛』が超頻出キーワード。
【咽頭結膜熱(プール熱)】:アデノウイルス3型など。発熱、咽頭炎、結膜炎の三主徴。
【アレルギー性結膜炎】:花粉やハウスダストによるⅠ型アレルギー。強い『そう痒感(かゆみ)』が特徴。重症型の「春季カタル」は若年男児に多く、上眼瞼裏の『巨大乳頭(敷石状)』や角膜障害(シールド潰瘍)を伴う。
試験での重要ポイント
アデノウイルスによる結膜炎は院内感染を起こしやすいため、手洗いの徹底やタオルの共用禁止といった「接触感染予防策」が国試でよく問われる。アレルギー性は「かゆみ」が主訴であり、治療として抗ヒスタミン薬やステロイド点眼を使用する。
覚え方・コツ
「はやり目(流行性角結膜炎)はアデノウイルス!目やにダラダラで、耳の前(耳前リンパ節)が腫れて痛む。超うつるからタオルは別々!アレルギー性はとにかく『かゆい』。男の子の重症アレルギー(春季カタル)はまぶたの裏に石畳(巨大乳頭)!」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。