風疹は、風疹ウイルスの飛沫感染によって発症する急性のウイルス性発疹症である。発熱、発疹、リンパ節腫脹を三主徴とする。CBTや国試では、妊婦が初期に感染することで胎児に難聴・白内障・先天性心疾患を引き起こす「先天性風疹症候群(CRS)」と、それを防ぐためのMRワクチン(生ワクチンであり妊婦禁忌)が超頻出である。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
発熱(微熱〜38℃台。発疹と同時に出現する)
淡紅色の斑丘疹(顔面から全身に広がるが、癒合しにくく3日程度で色素沈着を残さず消退する)
リンパ節腫脹(耳介後部、後頭部、頸部。発疹出現前から腫脹し、痛みを伴う)
関節痛・関節炎(成人の感染で多くみられる)
初期評価
発熱、発疹、リンパ節腫脹の三主徴から疑う。妊婦や妊娠可能性のある女性との接触がないかを必ず確認する。
検査
血液検査で風疹IgM抗体を測定するか、PCR法でウイルス遺伝子を検出して確定診断とする。
鑑別
麻疹(カタル期、コプリク斑、二峰性発熱、色素沈着)、伝染性紅斑(リンゴ病:パルボウイルスB19、両頬部の蝶形紅斑)、突発性発疹。
初期対応・感染対策
飛沫感染予防策を行う。妊婦への接触を厳重に避ける。
根本治療
特異的な抗ウイルス薬はなく「対症療法」となる。予防がすべてであり、男女ともに小児期の「MRワクチン2回接種」を徹底する。抗体価の低い妊娠希望女性には妊娠前にワクチンを接種し、接種後2ヶ月間は避妊するよう指導する。
病態
風疹ウイルスの感染により、麻疹に似た(しかし麻疹より軽症の)発熱と発疹をきたす。症状が3日程度で消失するため「三日ばしか」と呼ばれる。
原因と感染経路
風疹ウイルスによる『飛沫感染』。
試験での重要ポイント
「発熱と同時に顔面から発疹が出現する(麻疹は二峰性発熱)」ことと、「耳介後部や後頭部のリンパ節腫脹」が特徴。発疹は癒合せず、麻疹のような『色素沈着を残さずに消える』。成人(特に男性)が感染すると、強い関節痛や血小板減少性紫斑病(ITP)を合併することがある。
最大の問題は『先天性風疹症候群(CRS)』である。「妊娠初期(特に20週頃まで)」の妊婦が感染すると胎児に感染し、『先天性心疾患(PDAなど)』、『白内障』、『感音難聴』のCRS三徴をきたす。これを防ぐため、妊娠前の『MRワクチン(生ワクチン)』接種が必須だが、『生ワクチンのため妊婦には接種禁忌』である点が絶対暗記キーワードである。
覚え方・コツ
「風疹(三日ばしか)は、熱とブツブツが一緒に来てすぐ治る。耳の後ろのリンパ節が腫れて、跡(色素沈着)は残らない。一番怖いのは妊婦への感染!胎児の目(白内障)・耳(難聴)・心臓(PDA)を壊す(先天性風疹症候群)。生ワクチンは妊婦に絶対打つな!」
ここで読んだ内容を、AIや関連コンテンツでそのまま深掘りできます。
副鼻腔炎は、鼻腔に隣接する副鼻腔(上顎洞、篩骨洞など)に炎症と膿の貯留が生じる疾患である。急性と慢性(蓄膿症)があり、CBTや国試では、膿性鼻漏、後鼻漏による咳嗽、CTでの副鼻腔陰影、およびマクロライド少量長期療法や指定難病である好酸球性副鼻腔炎が頻出である。
低フォスファターゼ症は、ALPL遺伝子の変異により組織非特異的アルカリフォスファターゼ(TNSALP)の活性が低下し、骨や歯の石灰化障害をきたす先天性代謝異常症である。血液検査での「ALP低値」と、乳歯の早期脱落が特徴的である。
高IgE症候群(Job症候群)は、STAT3遺伝子などの変異によりTh17細胞が分化不全に陥り、重度のアトピー様湿疹、反復するブドウ球菌感染(冷膿瘍)、著明な高IgE血症を三徴とする原発性免疫不全症である。
麻疹は、麻疹ウイルスの空気感染によって発症する極めて感染力の強い全身性感染症である。カタル期、発疹期、回復期と経過し、CBTや国試では、カタル期のコプリク斑、二峰性発熱、空気感染(陰圧室隔離)、および数年後に発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)への注意が超頻出である。