最終更新日: 2026年4月19日
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中耳炎は、鼓膜奥の中耳腔に炎症や浸出液の貯留、または異常な上皮の増殖が起こる疾患群である。痛みを伴う急性中耳炎、小児の難聴の原因となる滲出性中耳炎、および骨破壊を伴い手術が必要な真珠腫性中耳炎の3つが試験で極めて重要である。
【急性】:激しい耳痛、発熱、耳漏(鼓膜穿孔時)。
【滲出性】:伝音難聴、耳閉塞感、自分の声が響く。※痛みや発熱なし。
【真珠腫性】:悪臭を伴う膿性の耳漏、伝音難聴、めまい・顔面神経麻痺(骨破壊が進行した場合)。
初期評価
耳鏡検査で鼓膜の所見を確認する(急性:発赤・膨隆。滲出性:陥凹・黄色貯留液。真珠腫性:弛緩部の陥凹・白色の真珠腫塊・耳漏)。
検査
【滲出性中耳炎】:純音聴力検査で伝音難聴、ティンパノメトリーで「B型(平坦型)」を確認。
【真珠腫性中耳炎】:側頭骨ターゲットCT検査が必須であり、中耳腔の「軟部組織陰影」と、耳小骨(キヌタ骨など)や顔面神経管、半規管の「骨破壊像」を証明する。
治療方針
【急性中耳炎】:鎮痛薬とアモキシシリンなどの抗菌薬投与。重症例は鼓膜切開で排膿する。
【滲出性中耳炎】:耳管通気、去痰薬やマクロライド少量長期投与。反復・難治例や難聴が強い場合は「鼓膜換気チューブ留置術(鼓膜に穴を開けて換気を保つ)」や、原因となるアデノイド切除術を行う。
【真珠腫性中耳炎】:進行性で骨破壊を伴うため『手術が絶対適応』である。乳突削開術を含む「鼓室形成術」を行い、真珠腫を完全摘出し、耳小骨の再建を図る。
【急性中耳炎】
鼻腔の細菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラなど)が耳管を経由して中耳に感染する。小児に好発(耳管が太く、短く、水平なため)。激しい『耳痛』、発熱、鼓膜の発赤・膨隆。治療は抗菌薬投与(ペニシリン系など)、重症例は鼓膜切開。
【滲出性中耳炎】
急性中耳炎の治りかけや、アデノイド肥大などで耳管機能が低下し、中耳が陰圧になり浸出液が溜まる状態。痛みや発熱はないが『伝音難聴』をきたす(小児の「呼んでも振り向かない」など)。鼓膜の陥凹、貯留液(気泡)、ティンパノメトリーで『B型(山がない平坦な波形)』が頻出。治療はマクロライド少量長期療法、難治例は『鼓膜換気チューブ留置術』。
【真珠腫性中耳炎】
鼓膜の扁平上皮が中耳腔に袋状に陥凹・迷入し、そこに角化物(垢)が蓄積して真珠のように見える腫瘤を形成する。酵素を出して周囲の骨(耳小骨や顔面神経管、頭蓋底)を『破壊』しながら増大する。悪臭のある耳漏、伝音難聴、顔面神経麻痺などをきたす。CTでの軟部陰影と骨破壊像が超頻出。保存的治療は無効であり、根治には『鼓室形成術(真珠腫摘出と耳小骨再建)』という外科的切除が絶対適応となる。
覚え方・コツ
「急性は痛いバイキン(抗菌薬)。滲出性は痛くない水溜まり・難聴・B型波形(チューブ入れる)。真珠腫は骨を溶かすヤバい垢の塊(絶対手術!)。」
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網膜血管の閉塞により急激な視力障害をきたす疾患群である。動脈閉塞(CRAO)は「Cherry-red spot(桜実紅斑)」が特徴的な超緊急疾患であり、静脈閉塞(CRVO)は「火炎状出血」が特徴で、黄斑浮腫に対する抗VEGF薬が使用される。CBTや国試で対比して頻出する。
網膜剥離は、神経網膜が網膜色素上皮層から剥がれる疾患である。飛蚊症や光視症が前駆症状となり、進行すると視野欠損や視力低下をきたす。CBTや医師国家試験では、網膜裂孔に対するレーザー光凝固術や、硝子体手術が頻出の重要疾患である。
糖尿病網膜症は、成人の失明原因の上位を占める糖尿病の三大合併症の一つである。高血糖による網膜毛細血管の障害から虚血を生じ、新生血管が発生して硝子体出血や牽引性網膜剥離を引き起こす。CBTや国試では、軟性白斑の出現や、汎網膜光凝固術の適応が頻出である。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、内耳の耳石が剥がれ落ちて半規管に迷入することで起こる、末梢性めまいの最も一般的な原因疾患である。寝返りなどの特定の頭部運動時に、数十秒程度の激しい回転性めまいが生じる。CBTや医師国家試験では、メニエール病との鑑別、特徴的な眼振所見、Dix-Hallpike試験やEpley法などの診断・治療手技が毎年問われる超頻出疾患である。