アデノイド顔貌は、小児期のアデノイド(咽頭扁桃)の病的肥大により鼻呼吸が障害され、長期間の慢性的な「口呼吸」を余儀なくされた結果生じる、特異な顔面・顎顔面の骨格・軟部組織の発育異常である。
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特異顔貌:常に開口(ぽかん口)、細長い顔(面長)、下顎の後退、上顎前突(出っ歯)、上口唇のめくれ上がり、表情に乏しい(痴呆様顔貌とも呼ばれた)。
随伴症状:慢性的な鼻閉、いびき、睡眠時無呼吸、口渇、構音障害(鼻声)。
合併症:滲出性中耳炎(耳管の圧迫による)、副鼻腔炎、不正咬合(高口蓋、V字型歯列弓)。
初期評価
小児のいびき、口呼吸、特異な顔立ち、および反復する中耳炎から疑う。
検査
鼻咽腔内視鏡(ファイバースコープ)でアデノイドの肥大と後鼻孔の閉塞を直接確認する。側面頭部X線(セファログラム)でアデノイドの気道占去率を評価する(A/N比など)。
治療方針
アデノイド肥大が著しく、睡眠時無呼吸や難治性滲出性中耳炎、顔面骨格の変形を引き起こしている場合は、手術的治療である『アデノイド切除術(通常は口蓋扁桃摘出術と併施)』が適応となる。不正咬合が定着している場合は、歯科矯正治療が必要となる。
病態
咽頭の天井にあるアデノイドが肥大すると、後鼻孔が塞がれて鼻呼吸ができなくなる。口呼吸を続けると、口を常に開けているため口輪筋など表情筋の緊張が低下し、上顎骨の成長方向が下方へ誘導され、下顎が後退する。
試験・臨床での重要ポイント
「いつも口をぽかんと開けている(開口)」、「顔が細長い(面長)」、「下顎が後退している(アゴが小さい)」、「上顎の前歯が突出している(出っ歯・上顎前突)」といったビジュアル的特徴が問われる。放置すると睡眠時無呼吸症候群(OSAS)や、滲出性中耳炎、歯並びの悪化(不正咬合)の原因となるため、耳鼻咽喉科的・歯科的な早期介入が重要である。
覚え方・コツ
「アデノイド顔貌は、鼻づまりのせいで『ずっと口呼吸』をした結果の顔の歪み!口がぽかんと開きっぱなしになり、顔が面長に間延びして、アゴが引っ込み出っ歯になる。イビキもうるさく、中耳炎にもなりやすいから、アデノイドを取る手術(切除)が必要になることもある!」
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TRAPSは、TNF(腫瘍壊死因子)受容体の遺伝子変異により、病原体の感染がないのに自然免疫が暴走して長期間の発熱を繰り返す「自己炎症性疾患」。1週間以上続く発熱、遊走性の筋肉痛、眼周囲の浮腫を特徴とする。
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