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先天性胆道閉鎖症は、肝外胆管が炎症性に閉塞・索状化し、胆汁が腸管に排泄されず肝臓にうっ滞する難治性疾患である。新生児期からの遷延性黄疸と白色便が特徴。CBTや国試では、直接ビリルビンの上昇や、生後60日(2ヶ月)以内の葛西手術(肝門部腸吻合術)による胆道ドレナージが不可欠である点が超頻出の重要疾患である。
遷延性黄疸(生後2週間以上持続する黄疸。皮膚が緑褐色を帯びることがある)
灰白色便(うすいレモン色〜クリーム色、白色の便)
濃黄褐色尿(ビリルビン尿)
肝腫大(硬い肝臓を触知)、脾腫
出血傾向(ビリルビン排泄障害による脂溶性ビタミンKの吸収障害のため、頭蓋内出血などをきたすことがある)
初期評価
母子健康手帳の「便色カード」を活用し、便色異常と長引く黄疸から疑う。
検査
血液検査で「直接ビリルビン高値」「胆道系酵素(γ-GTP、ALP)高値」を確認。腹部エコーで「胆嚢の萎縮」や「triangular cord sign」を確認する。十二指腸液採取検査で胆汁が証明されなければ強く疑う。肝胆道シンチグラフィで腸管への排泄欠損を確認。最終的には開腹(または腹腔鏡下)による「術中胆道造影」で確定診断する。
鑑別
新生児肝炎(便色が黄色に戻ることがある、エコーで胆嚢を認める)との鑑別が重要。
初期対応
ビタミンKの欠乏による出血(特に頭蓋内出血や消化管出血)を防ぐため、ビタミンKの静注などを行う。
根本治療
可及的速やか(生後60日以内が目標)に、閉塞した胆管を切除し、肝門部の微細な胆管と空腸を直接つなぐ「葛西手術(肝門部空腸吻合術)」を行う。葛西手術で黄疸が消失しない場合や、術後に反復する胆管炎により胆汁性肝硬変に至った場合は「肝移植」の適応となる(小児の脳死・生体肝移植の適応疾患として最多)。
病態
原因不明の炎症により肝外胆管が閉塞・索状化する。胆汁が腸管へ流れないため便が白く(灰白色便)なり、血中に胆汁が逆流するため「直接ビリルビン優位の黄疸」と「濃い色の尿」をきたす。放置すると胆汁性肝硬変から門脈圧亢進症、肝不全に進行し死に至る。
試験での重要ポイント
「生後1ヶ月を過ぎても黄疸が長引いている(遷延性黄疸)」で、「便の色が薄い・白い(灰白色便)」というエピソードが定番。血液検査で『直接ビリルビンの上昇』を確認する(生理的黄疸や母乳性黄疸は間接ビリルビン上昇)。エコーで『胆嚢の萎縮・描出不良』や肝門部エコー源性索状物(triangular cord sign)を認める。肝硬変へ進行する前に手術を行う必要があるため、『生後60日(2ヶ月)以内』に『葛西手術(Kasai procedure:肝門部腸吻合術)』を行うことが絶対暗記キーワード。
覚え方・コツ
「胆道閉鎖は、ウンチが白くておしっこが濃い(直接ビリルビン)。黄疸が1ヶ月以上続いたら疑え!手遅れ(肝硬変)になる前に、生後2ヶ月(60日)以内に葛西手術(腸と肝臓をつなぐ)!」
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