気管支喘息は、気道の慢性的な炎症により気道が過敏になり、発作性の喘鳴や呼吸困難を繰り返す疾患である。夜間や早朝に悪化しやすく、可逆的な気流制限を特徴とする。CBTや医師国家試験では、診断基準、スパイロメトリの結果、治療ステップ(長期管理と発作時治療)が頻出の重要疾患である。
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発作性の呼吸困難
喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼー)
夜間や早朝に悪化する咳嗽
胸部圧迫感
(重症時)起坐呼吸、チアノーゼ
初期評価
問診で症状の変動性(季節、時間帯)、家族歴、アレルギー歴(鼻炎、湿疹)、喫煙歴を確認し、聴診で呼気延長と笛音(wheezes)を確認する。
検査
スパイロメトリ(1秒率低下、可逆性試験陽性)、呼気NO濃度測定(25ppb超で気道炎症を示唆)、胸部X線(通常は異常なし)、血液検査(IgE、好酸球数)。
鑑別
COPD、心不全(心臓喘息)、肺癌、気道異物、喉頭浮腫(吸気性喘鳴)。
初期対応
発作時は短時間作用性β2刺激薬(SABA)の吸入を行う。重症発作(小発作<中発作<大発作<呼吸不全)では、酸素投与、アミノフィリン静注、全身性ステロイド投与を行う。
根本治療
長期管理(コントローラー)として「吸入ステロイド(ICS)」を主軸とし、重症度に応じて長時間作用性β2刺激薬(LABA)やロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)を併用する段階的治療(治療ステップ)を行う。
病態
気道の慢性炎症を背景に、気道平滑筋が収縮することで気道が狭窄する状態である。発作的に症状が出現し、可逆性(自然または治療で改善する)があるのが特徴である。
原因
アレルゲン(ダニ、ハウスダスト、ペットの毛など)の吸入、風邪などの感染症、気圧の変化、ストレス、運動(EIB)、NSAIDs(アスピリン喘息)などが誘因となる。
分類
アトピー型(IgEが関与するアレルギー性)と非アトピー型に分けられる。重症度は発作の頻度や症状により、間欠型、軽症持続型、中等症持続型、重症持続型に分類される。
試験での重要ポイント
「夜間や早朝の喘鳴(ヒューヒュー)」があればこの疾患を疑う。スパイロメトリでの「1秒率(FEV1.0%)の低下」と「吸入β2刺激薬による可逆性(12%以上かつ200mL以上の改善)」は頻出。治療では「吸入ステロイド(ICS)」が長期管理の第一選択であること、発作時には「短時間作用性β2刺激薬(SABA)」を用いることが最重要。鑑別でよく出るのは「COPD(高齢、喫煙歴、不可逆性)」や「心不全(心臓喘息)」である。
覚え方・コツ
「喘息は、夜にヒューヒュー、ステロイド(吸入)で火を消す(炎症抑制)」と覚える。
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