最終更新日: 2026年4月24日
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内鼠径ヘルニアは、腹壁下動脈の「内側」にある脆弱な部分(Hesselbach三角)から、腸管が直接前方に脱出するヘルニア。中高年男性に多く、外鼠径ヘルニアに比べて嵌頓を起こしにくいのが特徴である。
鼠径部(足の付け根の内側寄り)の半球状の膨隆。立ち上がったり腹圧をかけると出現し、仰向けになると容易に消失する。
局所の違和感や軽度の痛み。
嵌頓することは少ないため、激痛を伴うことは稀である。
初期評価
中高年男性における鼠径部の容易に還納できる半球状膨隆から疑う。
検査
超音波検査や造影CT検査で、「腹壁下動脈の『内側』からの脱出」であることを画像的に確認し、外鼠径ヘルニアと鑑別する。
治療方針
自然治癒はないため、症状(違和感や膨隆によるQOL低下)がある場合は外科的治療の適応となる。
外鼠径ヘルニアと同様に、脆弱化した腹壁を人工物(ポリプロピレンメッシュなど)を用いて補強する手術(メッシュプラグ法、Lichtenstein法、腹腔鏡下ヘルニア修復術[TAPP/TEP]など)が標準的に行われる。嵌頓リスクは低いため、通常は待機的手術となる。
病態
加齢や腹圧の低下により、Hesselbach(ヘッセルバッハ)三角と呼ばれる領域(下腹壁動脈、腹直筋外縁、鼠径靭帯で囲まれた部分)の横筋筋膜が弱くなり、そこから真っ直ぐ(直接)前方に腹腔内臓器が脱出する。
試験での重要ポイント
『腹壁下動脈の「内側」』から脱出するという解剖学的位置関係が最大のキーワード。
鼠径管の中を通らないため、外鼠径ヘルニアのように陰嚢の奥深くまで達することは少なく、鼠径部が半球状にポッコリと膨隆する。脱出口が広いため、腸管が締め付けられる『嵌頓(かんとん)』を起こすことは稀である。
覚え方・コツ
「内鼠径ヘルニアは『内側』から『直接』ポッコリ飛び出る!腹壁下動脈の『内側(ヘッセルバッハ三角)』の壁が老化で薄くなって、そこから腸が真っ直ぐ出る。出口が広いから腸が首を絞められる(嵌頓)心配は少ない。おじいちゃんに多い!」
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