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スタージ・ウェーバー症候群は、顔面の三叉神経領域(特に第1・2枝)の単純性血管腫(ポートワイン斑)と、同側の脳軟膜血管腫を特徴とする母斑症である。てんかん、緑内障、知的障害を合併し、頭部画像の「脳回状石灰化」が超頻出である。
顔面の単純性血管腫(ポートワイン斑:三叉神経第1枝・第2枝領域に片側性に好発)
てんかん発作(乳児期から発症し難治性となることが多い)
対側の片麻痺
知的障害
眼症状:緑内障(牛眼)、脈絡膜血管腫
初期評価
顔面の血管腫とてんかん発作から強く疑う。
検査
頭部CT検査で大脳皮質の『脳回状石灰化(tram-track calcification)』を確認。頭部造影MRIで軟膜血管腫による造影増強と、患側大脳半球の萎縮を評価する。眼科で眼圧測定(緑内障の評価)を行う。
治療
顔面の血管腫に対してはレーザー治療(色素レーザー)を行う。てんかんに対しては抗てんかん薬を投与するが、難治性の場合は大脳半球離断術などの外科的治療を行う。緑内障に対しては点眼薬や手術療法による眼圧コントロールを行う。
病態
GNAQ遺伝子の体細胞変異により生じる。他の多くの神経皮膚症候群(結節性硬化症や神経線維腫症など)が遺伝性であるのに対し、本疾患は『遺伝しない(孤発例)』のが特徴である。
試験での重要ポイント
顔面片側のおでこ〜目の周り(三叉神経V1, V2領域)の『赤ブドウ酒様血管腫』が特徴。病変と同側の脳表面(軟膜)に血管腫ができ、その直下の大脳皮質に石灰化が生じる。頭部X線やCTでの「脳回の表面に沿った『石灰化(二重輪郭、鉄道線路様:tram-track)』」の画像問題が絶対暗記キーワード。てんかん発作、対側の片麻痺、知的障害、および『緑内障(牛眼)』の合併が頻出。
覚え方・コツ
「スタージ・ウェーバーは顔の赤アザ(ポートワイン)と脳の血管腫!アザがある側の脳に石灰化(CTで脳のシワに沿って白く光るトラムトラック)ができる。てんかんと緑内障に注意!母斑症の中で唯一『遺伝しない』のがポイント。」
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CIDPは、自己免疫学的機序により、末梢神経のミエリン鞘(髄鞘)が慢性的に破壊(脱髄)される疾患。ギラン・バレー症候群(GBS)と類似の病態だが、2ヶ月以上かけて進行、または再発と寛解を繰り返す点で異なる。ステロイドが第一選択となる。
神経線維腫症1型(von Recklinghausen病:レックリングハウゼン病)は、第17染色体にあるがん抑制遺伝子(NF1遺伝子)の変異によって生じる常染色体顕性(優性)遺伝疾患。カフェ・オ・レ斑と多発する神経線維腫を特徴とし、全身の多彩な合併症を伴う。
三叉神経痛は、顔面の感覚を司る三叉神経(第V脳神経)が、脳幹からの出口付近で血管(主に上小脳動脈)に圧迫されることで、顔面に突発的で激しい「電撃痛」を繰り返す疾患。抗てんかん薬であるカルバマゼピンが特効薬となる。
ビタミンB1(チアミン)の欠乏により、糖代謝が障害されてATPが産生できなくなり、末梢神経障害や心不全、中枢神経障害をきたす疾患。心不全を伴う「湿性脚気」、末梢神経障害主体の「乾性脚気」、そしてアルコール依存症等に合併する中枢神経障害「Wernicke(ウェルニッケ)脳症」が有名。