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三叉神経痛は、顔面の感覚を司る三叉神経(第V脳神経)が、脳幹からの出口付近で血管(主に上小脳動脈)に圧迫されることで、顔面に突発的で激しい「電撃痛」を繰り返す疾患。抗てんかん薬であるカルバマゼピンが特効薬となる。
片側顔面(特に第2・3枝領域)の突発的で鋭い激痛(電撃痛、穿刺痛)。
持続時間は数秒〜数十秒と短く、発作の間は全く痛みがない。
洗顔、会話、咀嚼、冷風などの軽微な刺激(トリガーポイントへの接触)で誘発される。
問診:特徴的な痛みの性状と誘発因子の確認(これでほぼ診断可能)。
画像診断(頭部MRI):CISSやFIESTAなどの特殊な撮像法を用い、脳幹(橋)の三叉神経根出口部(REZ)に血管(上小脳動脈など)が接触・圧迫している様子を描出する。
※若年者や両側性の場合は、多発性硬化症(MS)などの脱髄疾患や脳腫瘍(類表皮嚢胞など)による二次性三叉神経痛を除外する。
薬物療法(第一選択):『カルバマゼピン(抗てんかん薬)』の内服。劇的に奏効するが、副作用(眠気、めまい、皮疹、肝機能障害)に注意。
外科的治療(根本治療):『微小血管減圧術(MVD:ジャネッタ手術)』。耳の後ろを開頭し、圧迫している血管を神経から剥がし、間にテフロンのスポンジを挟んで減圧する。
定位放射線治療(ガンマナイフ):高齢者や手術困難例に対する選択肢。
病態
加齢による動脈の蛇行などで、上小脳動脈(SCA)などの血管が三叉神経の根元に接触・圧迫を繰り返す。これにより神経の髄鞘が剥がれ(脱髄)、異常な電気信号のショート(エファプス伝達)が起きて激痛となる。
試験・臨床での重要ポイント
症状のエピソードが極めて特徴的。『洗顔、ひげそり、歯磨き、食事(咀嚼)』などの特定の動作や、顔の特定の場所(トリガーポイント)に軽く触れるだけで誘発される、「片側の顔面」の「数秒〜数十秒のビリッと電気が走るような激痛」である。第2枝(上顎)と第3枝(下顎)領域に多い。
薬物治療の第一選択が通常の痛み止め(NSAIDsなど)ではなく、抗てんかん薬の『カルバマゼピン』である点が頻出。根本治療の『微小血管減圧術(MVD)』も重要。
覚え方・コツ
「三叉神経痛は『血管の圧迫で顔の神経がショートした電撃痛』!顔を洗ったり歯を磨いたりした瞬間に、片頬やアゴに『ビリッ!』と雷が落ちたような痛みが走る。ロキソニン等の痛み止めは全く効かない!神経の異常興奮を抑える抗てんかん薬『カルバマゼピン』が特効薬。治したければ、頭を開けて神経にぶつかっている血管をどかす(微小血管減圧術)しかない!」
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