ピロカルピンはムスカリン受容体を直接刺激する副交感神経作動薬である。縮瞳と房水流出促進、唾液分泌増加を起こし、緑内障や口腔乾燥症に用いられる。
コリン作動薬
ムスカリン受容体を直接刺激する。M3受容体からGq-ホスホリパーゼC-IP3系を介して細胞内Ca2+を増加させ、瞳孔括約筋、毛様体筋、唾液腺などを収縮または刺激する。眼では縮瞳と毛様体筋収縮により線維柱帯を開き、房水流出を促進して眼圧を低下させる。全身投与では唾液・涙液・発汗を増加させる。
点眼では緑内障や診断・治療上縮瞳が必要な場合に用いる。経口剤は頭頸部放射線治療後やSjögren症候群に伴う口腔乾燥症の改善に用いられる。口腔乾燥症では残存する唾液腺機能を刺激するため、効果と発汗などの副作用を評価する。
発汗、悪心、腹痛、下痢、頻尿、流涎、涙液増加、徐脈、低血圧を起こす。気管支平滑筋収縮と分泌増加により喘息を悪化させることがある。点眼では縮瞳、暗所視力低下、眼痛、近視化、まれに網膜剥離が問題となる。
抗コリン薬は作用を減弱させる。β遮断薬や他の徐脈作用薬との併用で徐脈が増強する可能性がある。他のコリン作動薬やコリンエステラーゼ阻害薬との併用では、発汗、下痢、気管支攣縮などのコリン作動性副作用が増加する。
虹彩炎など縮瞳により病態が悪化する眼疾患、気管支喘息、重篤な虚血性心疾患、消化管または尿路の機械的閉塞では使用しない。本剤の成分に対する過敏症の既往がある患者にも投与しない。
直接型ムスカリン受容体作動薬である。眼では瞳孔括約筋と毛様体筋を収縮させ、線維柱帯経由の房水流出を促進する。口腔乾燥症では唾液分泌を増加させる。発汗、縮瞳、下痢、徐脈、気管支攣縮が典型的で、喘息患者には使用しない。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。