胆汁酸の組成や胆汁分泌などに作用する薬です。原発性胆汁性胆管炎など、疾患と製剤の適応を確認して用います。
ウルソ
胆汁酸製剤
親水性の胆汁酸で、胆汁酸組成の変化や利胆などに関わります。胆汁の流れと肝細胞への影響を考えますが、機械的な胆道閉塞を取り除く薬ではありません。検査値を下げることと、原因疾患をすべて治すことは同じではありません。
参照製剤には胆汁分泌の改善、一定条件のコレステロール系胆石の溶解、原発性胆汁性胆管炎などの適応があります。対象疾患、胆石の性質、胆道の状態などにより使用条件は異なります。すべての黄疸、肝障害、胆石に共通して使う薬ではありません。
下痢、悪心、腹部不快感、発疹などに注意します。症状や肝胆道系検査の経過を確認し、悪化があれば原疾患や閉塞、薬剤による影響などを再評価します。検査値の変化だけを唯一の評価にしません。
胆汁酸を吸着する薬剤などにより作用へ影響する場合があります。コレスチラミンなどとの関係、服用間隔や併用の扱いは電子添文で確認します。市販薬やサプリメントも含めて薬歴を整理してください。
参照製剤では、完全胆道閉塞と劇症肝炎が禁忌です。胆道閉塞を疑う場合は、薬剤を追加する前に原因と閉塞への対応を評価します。病態や併用薬を最新の電子添文で確認します。
胆汁うっ滞というパターンと、閉塞の原因・治療は別の問いです。R比やビリルビン分画だけで本剤の適応を決めません。関連:肝機能検査のパターン。
参考資料 PMDA「ウルソ錠」電子添文 2025年12月改訂 第2版 日本消化器病学会・日本肝臓学会「肝硬変診療ガイドライン2020」
医療系学生向けの学習情報を編集・提供しています。