貧血の鑑別はMCVと網赤血球から|作れない・失う・壊れるを考える

MCVは赤血球の大きさ、網赤血球は骨髄の反応をみる手がかりです。小球性・正球性・大球性の分類を、鉄代謝、出血、溶血、産生低下とつなげます。
Hbが低いと分かったら、次は原因を考えます。鉄欠乏は重要ですが、すべての貧血が鉄不足ではありません。赤血球が十分に作られていないのか、出血で失われたのか、寿命が短くなって壊れているのか。MCVと網赤血球を組み合わせると、その入り口を整理できます。
最初に、Hbの変化と症状を確認する
貧血の判定には、年齢、性別、妊娠の有無などに応じた基準を用います。Hbの数値だけでなく、いつからどの程度下がったか、息切れ、胸痛、失神、出血の徴候、循環動態を確認します。急な大量出血や循環不全が疑われる場面では、分類よりも緊急評価を優先します。
血漿量が変わるとHb濃度も影響を受けます。急性出血の直後はHbがまだ大きく下がっていないことがあり、採血値が保たれているだけでは重い出血を除外できません。以前の血算と治療・輸液の経過も読みます。