乏尿・無尿のアセスメント|尿量・時間・膀胱を分けて考える

尿が少ないときに、測定期間と体重、膀胱への貯留、循環と腎機能を順に確認します。尿量の計算例と排尿反射を使い、乏尿と尿閉、AKIの違いを整理します。
尿が少ないという訴えでは、腎臓で作られる尿が減ったのか、尿が作られても排出できないのかを分けます。トイレに行った回数だけでは、尿量も腎機能も分かりません。成人を中心に、測定した量、期間、体重と全身状態を組み合わせる手順を整理します。
尿量と同時に、呼吸・循環・意識を確認する
息苦しさ、意識の変化、強い脱力、冷汗や血圧低下、発熱を伴う全身状態の悪化などがあれば、尿量の集計を待たず評価を急ぎます。強い尿意と下腹部痛があるのに排尿できない場合も、尿閉などを速やかに調べます。家庭で意識や呼吸の異常があれば119番へ連絡します。
AKIでは高K血症、肺水腫、重い酸塩基異常などが問題になります。一方、AKIでも尿量が保たれる場合があります。「尿が出たから腎障害はない」「少ないから脱水」という対応づけはできません。血清クレアチニンの過去値と変化、内服薬、感染や手術の経過も確認します。