血液培養の読み方|陽性本数・菌名・採血条件を組み合わせる
陽性ならすべて菌血症、1本だけならすべて汚染という判断を避け、採取条件と患者背景から解釈します。
培養結果の前に採血条件を確認する
血液培養は血流感染の原因微生物を調べる検査です。結果の信頼性は、採血量、セット数、抗菌薬との時間関係、皮膚消毒や搬送などに左右されます。「陰性だった」という情報だけでは、適切な条件で検査できたかまでは分かりません。
成人では通常、複数セットを採取します。好気・嫌気の各ボトルを合わせたものが1セットであり、ボトル2本と2セットは同じではありません。採血量は製品と施設手順に従います。小児の採血量に成人の量をそのまま適用しないでください。
抗菌薬前の採取と治療の迅速さを両立する
可能なら抗菌薬の投与前に採取しますが、重症感染症で治療を長時間遅らせてよいという意味ではありません。必要な培養を迅速に採り、循環や呼吸の評価、抗菌薬、感染巣への対応を並行して進めます。すでに投与されている場合も、その薬剤と時刻を記録します。
陽性は菌名と患者背景で重みが変わる
皮膚常在菌が複数セットのうち1セットだけから出た場合は、採血時の混入を検討します。ただし、人工弁、血管内カテーテル、免疫抑制などがあれば、常在菌が実際の病原体になることがあります。検査室の汚染率の定義を、そのまま個々の患者の除外基準に使わないでください。