神経症候から病変部位を考える|分布・交叉・随伴所見の3段階

片麻痺や感覚障害を、病名へ直結させず分布から考える練習です。架空の3例で、大脳・脳幹・脊髄・末梢神経の候補を比較します。
右手が動かしにくいとき、原因は大脳にも、脊髄にも、末梢神経にもあり得ます。「筋力低下」という一語から病名を選ぶ前に、どこまで症状が広がり、何が保たれているかを確かめます。病変部位の推定は、病因を考えるための途中段階です。
まず発症時刻と緊急性を確かめる
突然の片側の麻痺、言葉の異常、視覚の異常などは脳卒中を含む緊急疾患の徴候です。日本では119番へ連絡し、発症時刻、または最後に普段どおりだった時刻を伝えます。学習用の鑑別表を埋めるために対応を待つ場面ではありません。
以下は、診察と画像などによる評価が行われることを前提とする、編集部作成の学習例です。