小児の脱水をどう評価する?|体重・飲水・尿量・経過をつなげる

小児の脱水を一つの所見で決めず、発症前後の体重、飲めた量、尿量、反応や末梢循環の変化から考えます。体重減少率の計算と再評価の記録例付きです。

小児の脱水を一つの所見で決めず、発症前後の体重、飲めた量、尿量、反応や末梢循環の変化から考えます。体重減少率の計算と再評価の記録例付きです。
尿が少ないときに、測定期間と体重、膀胱への貯留、循環と腎機能を順に確認します。尿量の計算例と排尿反射を使い、乏尿と尿閉、AKIの違いを整理します。
尿潜血陽性と赤血球を伴う血尿を区別し、採尿条件、沈渣、蛋白尿、腎機能を組み合わせます。糸球体を疑う所見と、泌尿器の評価を続ける理由を整理します。
尿蛋白の試験紙と定量検査の違い、ACR・PCRの単位、糸球体と近位尿細管の役割を比較します。架空の計算例から、持続性と腎機能を合わせる読み方を学びます。
嘔吐した回数が同じでも、普段どおり飲めている子どもと、飲めず尿も減っている子どもでは評価が変わります。脱水では、失った量と取り込めた量、その結果として現れた体の変化をつなげて考えます。ここでは主に胃腸炎に伴う脱水を学びます。
反応が鈍い、意識が低下している、皮膚がまだらで四肢が冷たい、脈が弱いなどは、循環不全を疑う所見です。重症なら迅速な医療評価が必要です。家庭で意識や呼吸の異常がある場合は119番へ連絡します。脱水率の計算が終わるまで対応を待ちません。
小児では、血管収縮や心拍数の増加で血圧が保たれることがあります。血圧が正常だから軽いとは判断できません。頻脈にも発熱、痛み、不安などの原因があるため、年齢や測定条件と他の所見を併せて解釈します。
最近の健康時体重が分かるなら、急な体重変化は水分喪失を考える重要な手がかりです。体重減少率は、(健康時体重−現在体重)÷健康時体重×100で計算します。分母は現在の体重ではありません。
編集部作成の例として、数日前に12.0 kg、受診時11.4 kgなら、0.6÷12.0×100=5%です。急な差が主に水分によると仮定すれば、不足量はおよそ600 mLに相当します。ただし、これは直ちに投与する輸液の量や速度を示す数字ではありません。
衣服、おむつ、体重計、食事や排泄の前後、既に飲んだ水分で値は変わります。健康時の測定が古い場合は成長も影響します。信頼できる過去値がなければ、推定した脱水率の精度に限界があることを記録します。
確認すること | 記録の例 | 解釈の注意 |
|---|---|---|
摂取 | 何を、何時に、どの程度飲めたか | 渡した量と実際に飲めた量を区別 |
喪失 | 嘔吐・下痢の回数、量の見当 | 回数が同じでも量は異なる |
排尿 | 最後の排尿時刻、おむつの回数や重さ | 下痢便が混じると尿量は測りにくい |
全身状態 | 普段との反応の差、口腔、眼、末梢循環 | 一つの所見では重症度を決めない |
普段の授乳や排尿と比べると、変化を伝えやすくなります。家庭で量が正確に測れなかったときも、最後に飲めた時刻や排尿した時刻は役立ちます。乳児、特に月齢の低い子どもや、基礎疾患のある子どもは、より慎重な評価が必要です。
血清Naは体内の水と電解質の関係を考える指標で、失った体液量をそのまま表すものではありません。Naが基準範囲でも脱水は起こります。高Na血症を伴う場合などでは、見た目の所見と水分喪失の程度が一致しにくいことがあります。
検査の要否は、重症度、月齢、基礎疾患、点滴の必要性、電解質異常を疑う所見などから判断します。全例に採血するという理解にも、採血がなければ脱水を評価できないという理解にもしません。
軽度から中等度では、飲める状態なら経口補水が選択肢となり、経鼻胃管を含む経腸的な補水が使われる場合もあります。ショック、重い脱水、経腸補水が難しい状態では別の対応が必要です。意識が悪い子どもに無理に飲ませません。具体的な方法は診察した医療者の指示に従います。
再評価では、反応、心拍、末梢循環、飲めた量、嘔吐、排尿、体重の推移を同じ条件で比べます。「少し飲めた」で評価を終えず、喪失が続いていないか、家庭での再受診の目安が共有できたかまで確認します。
小児の脱水評価
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3問を解く医療系学生向けの学習情報を編集・提供しています。
排尿回数の増加と一日尿量の増加を区別し、浸透圧利尿と水利尿を比較します。血清Naと尿浸透圧、ADHと髄質勾配を、架空の記録例からつなげます。