末梢血を薄く塗抹して染色し、血球の形態、幼若細胞、異常細胞、血小板凝集などを顕微鏡で直接評価する検査である。
病理・細胞診
正常では赤血球は概ね均一な大きさと中央淡明を示し、白血球に芽球などの異常幼若細胞を認めず、血小板は適切に分散する。形態所見は数値基準ではなく、標本作製、染色、観察部位の影響を受ける。
末梢血をスライドガラス上に薄く塗抹し、May-Giemsa染色などを行って赤血球、白血球、血小板の形態を観察する。自動血球計数で異常フラグが出た場合や血液疾患を疑う場合の確認検査として用いる。
破砕赤血球は微小血管障害性溶血、球状赤血球は遺伝性球状赤血球症や自己免疫性溶血、標的赤血球は肝疾患やサラセミアを示唆する。芽球出現では急性白血病を疑い、異型リンパ球はウイルス感染などでみられる。異常所見に応じて骨髄検査、フローサイトメトリー、溶血検査へ進む。
破砕赤血球はDIC、TTP、HUSなどでみられる。球状赤血球では自己免疫性溶血と遺伝性球状赤血球症を鑑別する。過分葉好中球は巨赤芽球性貧血、芽球とAuer小体は急性骨髄性白血病を示唆する。血小板凝集があれば偽性血小板減少を考える。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。