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クロルアクネ(塩素ざ瘡)は、ダイオキシン類やポリ塩化ビフェニル(PCB)などの有機塩素化合物に曝露されることで生じる、極めて難治性のざ瘡(ニキビ)様皮疹である。日本では「カネミ油症事件」の代表的な皮膚症状として有名。
皮膚症状:顔面(特に耳介周囲、頬部)、頸部、体幹、外陰部などに多発する面皰(コメド)、麦粒大の毛包性嚢腫、膿疱。皮膚の色素沈着(暗褐色)。
その他:眼脂(目やに)の増加、眼瞼の腫脹、全身倦怠感、末梢神経障害などを伴うことがある。
初期評価
通常のざ瘡治療(抗菌薬や一般的な外用薬)に抵抗する難治性の多発性ざ瘡様皮疹と、化学物質への曝露歴(職業曝露、汚染食品の摂取)から疑う。
検査
血液中や皮下脂肪組織中の『ダイオキシン類・PCB濃度』の高値を確認する。
治療方針
蓄積した有機塩素化合物を体外へ排出する有効な解毒療法は確立されておらず、非常に難治性である。
皮膚症状に対する対症療法として、尋常性ざ瘡に準じた治療(アダパレンなどのレチノイド外用、抗菌薬、面皰圧出など)を根気よく行う。
病態
PCBやダイオキシン類が皮脂腺や毛包の細胞に蓄積し、角化異常を引き起こすことで、毛穴が詰まり嚢腫やコメド(面皰)を形成する。
試験・臨床での重要ポイント
公衆衛生の公害・食品中毒史において『カネミ油症事件(1968年)』と結びつけて出題される。PCB(ポリ塩化ビフェニル)およびその加熱変成物であるダイオキシン類(PCDFなど)が混入した米ぬか油を摂取したことで多発した。
「顔面や体幹に治りにくい黒っぽいニキビ(クロルアクネ)が多発する」というエピソードが定番。胎盤を通じて胎児にも移行し、皮膚が黒い赤ん坊(黒い赤ちゃん)が生まれたことも重要な事実である。
覚え方・コツ
「クロルアクネは『PCB・ダイオキシン』による最強の治らないニキビ!日本の公害『カネミ油症事件』のシンボル的症状。普通のニキビと違って顔中が真っ黒なブツブツになり、毒が抜けないから何十年も治らない。原因物質と事件名は絶対セット!」
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水俣病は、熊本県水俣湾および新潟県阿賀野川(第二水俣病)で発生した「メチル水銀」中毒による公害病である。中枢神経系が広範に障害され、四肢末端の感覚障害や求心性視野狭窄などのHunter-Russell症候群を呈する。
四日市ぜんそくは、三重県四日市市の石油化学コンビナートから排出された「硫黄酸化物(SOx)」などの大気汚染物質によって引き起こされた集団喘息・慢性呼吸器疾患である。四大公害病の中で唯一の大気汚染による公害である。
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イタイイタイ病は、富山県神通川流域で発生した「カドミウム」による公害病である。カドミウムによる腎近位尿細管障害から骨軟化症をきたし、多発骨折と全身の激しい骨痛を呈する。