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CLOVES症候群は、PIK3CA遺伝子の体細胞変異によって引き起こされる過成長症候群(PROS)の一つである。脂肪組織の過形成、血管奇形、表皮母斑、骨格異常を特徴とする複雑な先天性疾患である。
体幹部の非対称な巨大脂肪組織過形成
複雑な血管奇形(静脈、毛細血管、リンパ管奇形)
骨格・四肢の異常(四肢の巨大化、サンダルギャップ[第1・2趾間の開大]、側弯症)
表皮母斑
腎奇形、中枢神経異常(巨脳症など)
初期評価
出生時の体幹の巨大な脂肪腫様瘤や血管奇形、四肢の過成長から疑う。
検査
MRIなどの画像検査で、脂肪組織や血管奇形の広がり、脊髄の異常を評価する。罹患組織(皮膚や脂肪など)を用いた遺伝子検査で、PIK3CA遺伝子の体細胞変異を同定する。
治療方針
巨大な脂肪塊や血管奇形に対する外科的切除、硬化療法などの対症療法が中心となる。近年、原因であるPI3Kを直接阻害する分子標的薬『アルペリシブ(Alpelisib)』が劇的な縮小効果を示すことが報告され、画期的な治療として承認されている。
病態
受精後のPIK3CA遺伝子の体細胞変異(モザイク)により、PI3K-AKT-mTOR経路が恒常的に活性化し、細胞増殖が制御不能となる疾患群(PROS)の代表例である。
試験・臨床での重要ポイント
疾患名は英語の頭文字から来ている。
C:Congenital(先天性)
L:Lipomatous(脂肪腫性の過成長、特に体幹部)
O:Overgrowth(過成長)
V:Vascular malformations(血管奇形:リンパ管、静脈など)
E:Epidermal nevi(表皮母斑)
S:Skeletal anomalies/Scoliosis(骨格異常、側弯症、手足の幅広な変形など)
プロテウス症候群と似ているが、CLOVESは『出生時から症状が明らか(体幹の巨大な脂肪塊など)』である点や、原因遺伝子(PIK3CA)が異なる。
覚え方・コツ
「CLOVESは名前そのものが症状のリスト!胴体に大きな脂肪の塊(L)ができ、手足がデカくなり(O)、血管やリンパの奇形(V)が混ざる。原因はPIK3CA遺伝子。最近、この遺伝子を狙い撃ちする薬(アルペリシブ)が効くことがわかってきた!」
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TRAPSは、TNF(腫瘍壊死因子)受容体の遺伝子変異により、病原体の感染がないのに自然免疫が暴走して長期間の発熱を繰り返す「自己炎症性疾患」。1週間以上続く発熱、遊走性の筋肉痛、眼周囲の浮腫を特徴とする。
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