最終更新日: 2026年4月17日
アスクレピアで深掘りする接触性皮膚炎(かぶれ)は、特定の物質が皮膚に触れることで生じる湿疹・皮膚炎である。刺激性とアレルギー性(IV型アレルギー)に大別され、原因物質の特定と回避が重要となる。CBTや医師国家試験では、IV型アレルギーの代表疾患としての位置づけや、パッチテストによる確定診断が頻出の重要疾患である。
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接触性皮膚炎(かぶれ)は、特定の物質が皮膚に触れることで生じる湿疹・皮膚炎である。刺激性とアレルギー性(IV型アレルギー)に大別され、原因物質の特定と回避が重要となる。CBTや医師国家試験では、IV型アレルギーの代表疾患としての位置づけや、パッチテストによる確定診断が頻出の重要疾患である。
接触部位に一致した境界明瞭な紅斑
強いそう痒感(かゆみ)
丘疹、水疱、びらん、滲出液(急性期の湿疹三角)
鱗屑、苔癬化(慢性化して皮膚がゴワゴワに厚くなった状態)
初期評価
特定の物質(金属、植物、化粧品、ゴム製品、外用薬など)との接触歴を詳細に問診し、皮疹がその接触部位にピタリと一致しているか(境界明瞭か)を確認する。
検査
確定診断および原因物質を特定するために「パッチテスト(貼付試験)」を行う。背部や上腕などに原因と疑われる物質を貼り、48時間後および72時間後(さらに1週間後)に紅斑や水疱の有無を判定する。
鑑別
鑑別でよく出るのは、左右対称性で年齢により好発部位が変わる「アトピー性皮膚炎」、頭皮や顔面などの皮脂分泌が多い部位に生じる「脂漏性皮膚炎」、強い自発痛・圧痛や発熱、CRP高値を伴う「丹毒」や「蜂窩織炎」である。
初期対応
最も重要かつ最優先される根本治療は「原因物質の特定と接触の回避(除去)」である。原因物質が判明すれば、それに触れないよう生活指導を徹底する。
根本治療
皮疹の炎症を速やかに抑えるため、十分な強さの「副腎皮質ステロイド外用薬」を塗布する。そう痒感が強い場合は、掻破による症状悪化を防ぐために「抗ヒスタミン薬」の内服を併用する。症状が全身に及ぶ重症例では、短期間のステロイド内服を行うこともある。
病態
原因物質が皮膚に接触し、角層を通過して表皮や真皮で炎症を引き起こす状態である。急性期には紅斑や水疱が生じ、慢性化すると苔癬化(皮膚の肥厚)をきたす。
原因
誰にでも起こりうる「刺激性(強い酸やアルカリ、洗剤、石鹸など)」と、感作された人にのみ起こる「アレルギー性(金属、ウルシ、化粧品、湿布などの外用薬)」の2大原因がある。
分類
発症機序により、刺激性接触皮膚炎(ICD)とアレルギー性接触皮膚炎(ACD)、および紫外線が関与する光接触皮膚炎などに分類される。
試験での重要ポイント
「金属製アクセサリーや湿布など特定の物質に触れた部位に一致した境界明瞭な紅斑・水疱」があればこの疾患を疑う。アレルギー性は「IV型(遅延型)アレルギー」の代表疾患として超頻出である。確定診断および原因物質の特定のために、背部などに原因疑い物質を貼付して48時間後および72時間後に判定する『パッチテスト』が極めて頻繁に問われる。鑑別でよく出るのは、境界が不明瞭で全身に広がる「アトピー性皮膚炎」や、境界明瞭な紅斑だが強い痛みや発熱を伴う細菌感染症「丹毒」である。
覚え方・コツ
「かぶれ(接触性皮膚炎)は、触れた形にピッタリ赤くなる。金属やウルシはIV型アレルギー!原因探しは背中に貼るパッチテスト(48時間後に判定する遅延型)。」
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重症多形滲出性紅斑は、薬剤などを契機に高熱とともに全身の紅斑、水疱、びらん、および重篤な粘膜疹(眼、口腔、陰部)をきたす致死的な疾患である。体表面積の表皮剥離割合により、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)と中毒性表皮壊死症(TEN)に分類される。CBTや国試では、ニコルスキー現象陽性、重篤な眼病変、ステロイドパルス療法が超頻出である。
尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる良性の皮膚腫瘍である。手足の指や足底に好発し、表面がザラザラした硬い角化性の丘疹や結節を形成する。CBTや医師国家試験では、病理組織でのコイロサイト(空胞化細胞)の出現や、鶏眼(ウオノメ)との鑑別、液体窒素による凍結療法が第一選択となる点が頻出の重要疾患である。
基底細胞癌(BCC)は、表皮の基底細胞に由来する皮膚癌であり、日本で最も発生頻度が高い悪性腫瘍の一つである。高齢者の顔面に好発し、真珠様光沢を伴う黒褐色結節を特徴とする。CBTや医師国家試験では、ダーモスコピー所見(樹枝状血管など)や病理組織(周辺柵状配列)、および転移が極めて稀である点が頻出の重要疾患である。
悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラノサイト由来の極めて悪性度の高い皮膚癌である。日本人では足底などに生じる末端黒子型が最多である。CBTや医師国家試験では、早期発見のためのABCDEルールや、ダーモスコピー検査、生検の際の注意点(原則として全切除生検とし、部分生検は避ける)、およびBRAF変異陽性例に対する分子標的薬が超頻出の重要疾患である。