真菌性髄膜炎は、主に免疫不全患者に発症する日和見感染症であり、クリプトコックス・ネオフォルマンスが原因の大部分を占める。髄液の墨汁染色で「莢膜を持つ菌体」を確認するのが伝統的かつ頻出の診断方法である。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
亜急性の頭痛、発熱、悪心・嘔吐。
髄膜刺激症状は細菌性に比べて軽微なことがある。
精神症状や視力障害、脳圧亢進に伴う症状。
髄液検査:細胞数:増加(リンパ球優位)。糖:低下。蛋白:上昇。
微生物学的検査:『墨汁染色』で莢膜を有する酵母様真菌の証明。髄液・血清『クリプトコックス抗原』陽性。真菌培養(サブロー培地)。
導入療法:『アムホテリシンB(L-AMB)』 + 『フルシトシン(5-FC)』の2週間以上の併用。劇的に脳圧が上がるため、頻回の腰椎穿刺で髄液を抜く減圧処置が必要になる。
維持療法:『フルコナゾール』の内服を長期継続する。
病態
ハトの糞などに含まれるクリプトコックスを吸入し、肺から血行性に髄膜へ達する。HIV感染、ステロイド長期使用者、悪性腫瘍患者などの細胞性免疫不全がリスクとなる。
試験・臨床での重要ポイント
画像問題での『墨汁(India ink)染色』が絶対暗記。黒い背景の中に、大きな『莢膜(カプセル)』に包まれて白く抜けて見える丸い菌体が出たら診断確定。最近は『クリプトコックス抗原(ラテックス凝集反応)』の感度が非常に高く、臨床ではこちらが主役。治療薬は『アムホテリシンB + フルシトシン』の併用が第一選択。
ここで読んだ内容を、AIや関連コンテンツでそのまま深掘りできます。
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスによる、日本で最も報告数の多い性感染症(STI)である。特に女性では「無症状」であることが多く、放置すると骨盤内炎症性疾患(PID)や不妊症、異所性妊娠の原因となるため極めて重要。
COVID-19は、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)による急性呼吸器疾患。無症状から重症のARDS(急性呼吸窮迫症候群)まで多彩な経過をたどる。飛沫・エアロゾル感染が主体であり、ワクチンの普及と抗ウイルス薬の開発により致命率は低下したが、依然として高齢者や基礎疾患保有者では重症化リスクが高い。
壊死性筋膜炎は、皮下組織の深部にある「筋膜」に細菌が感染し、組織を急速に腐らせながら(壊死)広がる致死的な軟部組織感染症。いわゆる「人食いバクテリア」による感染症であり、一刻も早い外科的デブリドマンが救命の鍵となる。
急性喉頭蓋炎は、気管の入り口のフタである「喉頭蓋」に細菌感染が生じ、急速に腫脹することで気道閉塞をきたす耳鼻咽喉科・小児科領域の致死的救急疾患。気道確保が何よりも優先される。