最終更新日: 2026年4月19日
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子宮内膜症および子宮腺筋症は、子宮内膜様組織が本来の場所以外(卵巣や子宮筋層など)でエストロゲン依存性に増殖・出血を繰り返す疾患である。CBTや国試では、進行する激しい月経困難症、CA125の上昇、MRI(T1高信号/T2 shading)、および卵巣癌(明細胞癌)への悪性化リスクが頻出の重要疾患である。
月経困難症(下腹部痛、腰痛。年齢とともに増強する)
慢性骨盤痛、性交痛、排便痛(ダグラス窩病変や深部子宮内膜症による)
不妊症(癒着による卵管采のピックアップ障害や、炎症性サイトカインの影響)
過多月経(主に子宮腺筋症でみられる)
初期評価
進行する月経困難症や不妊の訴えから疑う。内診でダグラス窩の硬結や圧痛、卵巣の腫大を確認する。
検査
血液検査で「CA125の軽度〜中等度上昇」を確認する。超音波検査でチョコレート嚢胞(すりガラス状の内部エコー)や子宮の腫大を確認する。確定診断と他疾患との鑑別には「骨盤MRI検査」が極めて有用(T1高信号、T2 shading、腺筋症の境界不明瞭な肥厚)。
鑑別
成熟嚢胞性奇形腫(T1高信号だが脂肪抑制で低信号になる)、機能性嚢胞、卵巣癌、子宮筋腫(腺筋症との鑑別)。
薬物療法(保存的治療)
対症療法としてNSAIDsや漢方薬。ホルモン療法(偽妊娠・偽閉経療法)として、「低用量エストロゲン・プロゲスチン(LEP)製剤」、「黄体ホルモン製剤(ジエノゲスト)」、「GnRHアゴニスト/アンタゴニスト」を用い、排卵を抑制し内膜組織を萎縮させる。
手術療法
挙児希望がある場合は、腹腔鏡下での「チョコレート嚢胞核出術」や「癒着剥離術」を行う。挙児希望がなく症状が重度な場合は、根治術(子宮全摘術+両側付属器切除術)を選択する。癌化リスクの高い嚢胞(40歳以上、4〜5cm以上で急速増大など)は手術による摘出・病理検査を強く推奨する。
病態・分類
【子宮内膜症】:子宮内膜様組織が子宮「外(卵巣、ダグラス窩、腹膜など)」に発生。卵巣に発生し古い血液が貯留したものを「チョコレート嚢胞」と呼ぶ。周囲の臓器(腸管や卵管)と強固な癒着を引き起こし、不妊の原因となる。
【子宮腺筋症】:子宮内膜様組織が子宮「筋層内」に迷入し、子宮全体が肥厚・球状腫大する疾患。過多月経を伴いやすい。
試験での重要ポイント
「20〜40歳代」で、「年々ひどくなる激しい月経痛(月経困難症)」や「不妊症」のエピソードが超定番。血液検査で『腫瘍マーカーCA125が軽度〜中等度上昇』する。画像問題ではMRIが頻出。チョコレート嚢胞は古い出血の塊であるため『T1強調画像で高信号、T2強調画像でshading(黒くグラデーションのように減衰)』を示す。腺筋症はT2で『境界不明瞭な低信号エリア(子宮筋腫は境界明瞭)』を示す。最大の問題は、チョコレート嚢胞(特に40歳以上、4cm以上)が『卵巣癌(明細胞癌、類内膜癌)』の発生母地(悪性化)となる点である。
覚え方・コツ
「内膜症・腺筋症はエストロゲンで生理のたびに悪化する『激しい生理痛』と『不妊』の原因。卵巣にできた血の袋がチョコ嚢胞。古い血だからMRIのT1で白く光り、T2で影(shading)ができる。放っておくと卵巣癌(明細胞癌)に化ける!」
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卵巣がんは、卵巣の表層上皮から発生する悪性腫瘍である。初期症状に乏しく、腹水や腹部膨満感を契機に進行期で発見されることが多いため「サイレントキラー」と呼ばれる。CBTや国試では、4つの主要組織型(漿液性、明細胞、粘液性、類内膜)の特徴、腫瘍マーカーCA125、および腫瘍減量術とTC療法が超頻出である。
産褥熱は、分娩後24時間以降から産後10日以内の期間に、2日以上続く38℃以上の発熱をきたす感染症の総称である。大多数は子宮内感染(子宮内膜炎)に起因する。CBTや国試では、悪露の悪臭や子宮の圧痛といった子宮内膜炎のサインと、広域抗菌薬による治療が頻出である。
子宮筋腫は、子宮筋層の平滑筋から発生する良性腫瘍であり、女性骨盤内腫瘍で最も頻度が高い。エストロゲン依存性で増大し、粘膜下・筋層内・漿膜下に分類される。CBTや医師国家試験では、過多月経と鉄欠乏性貧血(特に粘膜下)、MRIでのT2低信号、およびGnRHアゴニストを用いた偽閉経療法が頻出の重要疾患である。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、慢性的な無排卵、高アンドロゲン血症、卵巣の多嚢胞性変化を特徴とする内分泌疾患である。月経異常(無月経や稀発月経)、不妊症、肥満、多毛を主訴とする。CBTや医師国家試験では、特異的なホルモン値の異常(LH高値・FSH正常)や、挙児希望の有無による治療法の選択が毎年問われる超頻出疾患である。