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強迫性障害(OCD)は、不合理だと自分でもわかっているのに頭から離れない「強迫観念」と、それを打ち消すための「強迫行為」を繰り返し、日常生活に著しい支障をきたす精神疾患である。CBTや国試では、洗浄強迫・確認強迫といった具体例と、SSRIおよび曝露反応妨害法による治療が頻出である。
強迫観念(汚れ、鍵の閉め忘れ、数字へのこだわりなど、不快な考えが自分の意志に反して繰り返し浮かんむ)
強迫行為(強迫観念による不安を打ち消すための儀式的な行動。手洗い、確認、ジンクスなど)
初期評価
強迫観念・強迫行為が存在し、それに1日1時間以上を費やしているか、社会的・職業的機能に著しい障害をきたしているかを確認する。
鑑別
統合失調症(強迫症状から始まることがあるが、病識が欠如している)、うつ病、自閉スペクトラム症(ASD:特定の習慣への強いこだわりがあるが、本人はそれに苦痛を感じていないことが多い)。
治療
①薬物療法:第一選択は「SSRI」の十分量・十分期間の投与。効果不十分な場合は他のSSRIへの変更や、非定型抗精神病薬の少量追加を行う。
②精神療法:認知行動療法の一種である「曝露反応妨害法(ERP:Exposure and Response Prevention)」が第一選択。不安を誘発する刺激にあえて直面させ(曝露)、強迫行為を行わずに不安が自然に下がるのを待つ(反応妨害)訓練を行う。
病態
セロトニン神経系の異常や前頭葉・基底核の機能異常が関与すると考えられている。
試験での重要ポイント
「手が汚れている気がして何時間も手を洗う(『洗浄強迫』)」「鍵をかけたか不安で何度も家に戻って確認する(『確認強迫』)」といったエピソードが定番。患者自身はそれが「無意味・過剰であること(不合理性)」を自覚しており、やめたいのにやめられない(自我異和的)のが特徴である(※統合失調症の妄想は不合理性を自覚していないため自我同調的)。
治療薬はうつ病よりも『高用量のSSRI』が必要。精神療法(認知行動療法)の『曝露反応妨害法(ERP)』が絶対暗記キーワードである。
覚え方・コツ
「OCDは、自分でもバカバカしいと分かってるのにヤメられない!汚れが気になって手洗い(洗浄強迫)、鍵や火の元チェック(確認強迫)。うつ病より多めのSSRIを飲ませて、『あえて汚いものに触り、手を洗うのをガマンさせる(曝露反応妨害法)』のが治療!」
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統合失調症は、思春期から青年期に発症し、幻覚・妄想などの陽性症状と、感情鈍麻・意欲低下などの陰性症状を呈する精神疾患である。CBTや国試では、ドパミン過剰による幻聴や連合弛緩、および非定型抗精神病薬による治療と副作用(悪性症候群、錐体外路症状)が超頻出である。
適応障害は、明確なストレス因(転勤、人間関係、病気など)に対して不釣り合いなほどの苦痛を感じ、抑うつや不安などの情緒的・行動的症状をきたす疾患である。CBTや国試では、ストレス因から離れると症状が軽快する点や、第一選択の対応が環境調整であることが頻出である。
注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意(集中力がない、ミスが多い)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくとすぐ行動する)を特徴とする神経発達症である。前頭前野を中心としたドパミンやノルアドレナリンの機能不全が関与している。CBTや医師国家試験では、DSM-5の診断基準(12歳以前の発症)、合併症(ASD、LD)、および薬物療法の作用機序の使い分けが頻出である。
身体症状症は、痛みや疲労感などの身体症状が長期間持続し、それに対して過度な不安やとらわれを抱き、日常生活に支障をきたす精神疾患である。CBTや国試では、器質的異常がないことへの理解を促し、不必要な検査を避けて支持的に関わる姿勢が問われる。