臍ヘルニアは、へその輪(臍輪)が閉鎖不全や脆弱化により、腹腔内内容物が突出した状態である。小児の先天性と大人の後天性があり、大人では肝硬変による腹水や肥満が原因となることが多い。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
臍部の半球状の膨隆。怒責(泣く、力む)で増悪し、還納可能。
嵌頓時:膨隆部が硬くなり、還納不能。激しい痛み、嘔吐、皮膚の赤熱。
身体所見(視診・触診):臍部の膨隆の確認。還納性の有無、ヘルニア門の径の測定。
画像診断(成人):超音波、CTにてヘルニア内容(腸管、大網)と絞扼の有無を確認。
小児:1〜2歳までは経過観察。テープ固定(圧迫療法)が行われることもある。2歳以降で残存すれば手術(臍形成術)。
成人:『手術療法』。ヘルニア嚢を還納し、筋膜を縫合閉鎖する(必要に応じてメッシュを使用)。肝硬変に伴う場合は、まず腹水の管理を優先する。
小児臍ヘルニア(でべそ)
出生直後に臍帯が脱落した後、臍輪が十分に閉じないために起こる。泣くと膨らみ、抑えると「グズグズ」と戻るのが特徴。多くは2歳までに自然閉鎖するが、改善しない場合は手術を行う。
成人臍ヘルニア
腹圧の上昇(肥満、多産、大量の腹水、巨大腫瘍)により臍輪が拡大して生じる。小児と異なり自然治癒はせず、嵌頓(かんとん)のリスクが高いため、原則として手術適応となる。特に『肝硬変の患者』が腹水でパンパンになり、臍ヘルニアが破裂(臍破裂)する例は救急外来で重要。
覚え方・コツ
「でべそは『子供なら様子見、大人なら手術』が基本!赤ちゃんの臍ヘルニアは勝手に治ることが多いけど、大人の場合は『腹水(肝硬変)』や『デブ(肥満)』が原因で、放っておくと腸が詰まる(嵌頓)から早めに治そう!」
ここで読んだ内容を、AIや関連コンテンツでそのまま深掘りできます。
大腿骨頸部骨折は、高齢者が転倒した際に生じやすい股関節の骨折。関節包(関節の袋)の「内側」で折れるため、骨頭を栄養する血流が絶たれやすく、「大腿骨頭壊死」や「偽関節(骨がくっつかない)」のリスクが極めて高い。寝たきりの原因となるため早期の手術が必要。
椎体圧迫骨折は、脊椎の椎体(主に前側)が潰れるように骨折する病態。骨粗鬆症の高齢者に好発し、尻餅をつくなどの軽微な外傷、あるいは自覚的な外傷なしで発症する。背中が丸くなる円背(亀背)の原因となる。
橈骨遠位端骨折は、手首の骨折であり、高齢の骨粗鬆症患者に多発する。手のひらをついて転倒した際に生じる「Colles(コーレス)骨折」が圧倒的に多く、遠位骨片が背側(手の甲側)へズレてフォーク状の変形を呈する。
多指症(たししょう)は、手や足の指の数が正常(5本)よりも多い先天性の形態異常。生まれつきの四肢異常の中で最も頻度が高い。単独で発生することもあれば、他の遺伝性疾患(パトー症候群など)の部分症として現れることもある。