最終更新日: 2026年7月17日
アズトレオナムはモノバクタム系抗菌薬で、好気性Gram陰性桿菌に選択的に作用する。βラクタム系過敏症患者で代替薬となることがある。
アザクタム
モノバクタム系抗菌薬
単環性βラクタム構造を持ち、主にGram陰性桿菌のペニシリン結合タンパク質3へ結合して細胞壁合成を阻害する。Enterobacteralesや緑膿菌などの好気性Gram陰性菌に作用するが、Gram陽性菌と嫌気性菌には無効である。多くのペニシリナーゼに安定だが、ESBLや一部のAmpC型βラクタマーゼで分解される。主に腎から排泄される。
感受性のある好気性Gram陰性桿菌による肺炎、尿路感染症、菌血症などに用いられる。即時型ペニシリンアレルギーがあり、Gram陰性菌カバーが必要な患者で代替薬として検討される。Gram陽性菌や嫌気性菌も想定される感染症では、対応する抗菌薬を追加する。
発疹、悪心、下痢、肝機能障害、注射部位反応がみられる。重篤例ではアナフィラキシー、重症薬疹、偽膜性大腸炎、血球減少を起こし得る。腎機能低下時の高濃度曝露では神経症状に注意する。
プロベネシドは腎排泄を遅延させ、血中濃度を上昇させる可能性がある。ワルファリン併用時には凝固能変化に注意する。他の腎排泄薬や腎毒性薬との併用では腎機能を監視する。
本剤に対する重篤な過敏症の既往がある患者には投与しない。セフタジジムと類似した側鎖を持つため、セフタジジムによる即時型過敏反応歴がある患者では交差反応に注意する。腎機能低下では用量調整が必要である。
好気性Gram陰性桿菌だけをカバーするモノバクタム系抗菌薬で、緑膿菌にも活性を持つ。Gram陽性菌と嫌気性菌には無効である。ペニシリンとの交差アレルギーは少ないが、セフタジジムとは類似側鎖のため注意する。βラクタムアレルギー患者の代替薬としての位置づけが頻出である。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。