腎近位尿細管でグルコース再吸収を抑える薬です。適応ごとの条件と、脱水・ケトアシドーシスなどの安全性を確認します。
ジャディアンス
SGLT2阻害薬
SGLT2を阻害し、尿中へのグルコース排泄を増やします。主にインスリン分泌の促進によらず血糖を下げます。尿糖陽性は作用によって生じ、尿糖だけで血糖コントロールを判定できません。浸透圧利尿や体液への影響も考えます。
参照製剤には2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病の適応があります。対象となる患者条件、用量、腎機能に関する扱いは適応ごとに確認します。適応が複数あることを、すべての患者で同じ目的・条件で使えるという意味にしません。
脱水、尿路・性器の感染症、ケトアシドーシスなどに注意します。DKAで血糖が著しく高くない場合があり、悪心、腹痛、息苦しさ、強い倦怠感などがあれば血糖だけで否定しません。インスリン等の併用時には低血糖にも注意します。
利尿薬との併用では体液減少、インスリンやインスリン分泌促進薬との併用では低血糖などを確認します。シックデイや予定手術の対応は、処方医と施設の手順で事前に決めます。食べられないことだけを理由に、インスリンまで自己中断しないよう説明します。
本剤成分への過敏症の既往、重症ケトーシスや糖尿病性昏睡・前昏睡、重症感染症、手術前後、重篤な外傷など、電子添文の禁忌を確認します。脱水を起こしやすい背景や摂取低下などでは、休薬・再開を含む対応計画が必要です。
尿糖排泄と浸透圧利尿、摂取低下とケトン体産生を別の枝として整理します。糖尿病、心不全、CKDの適応条件を混同しません。関連:SGLT2阻害薬とシックデイ。
参考資料 PMDA「ジャディアンス錠」電子添文 2025年9月改訂 Umpierrezほか「Hyperglycemic Crises in Adults With Diabetes: A Consensus Report」2024
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