低Na血症の読み方|血清浸透圧・尿浸透圧・尿Naを順に考える

低Na血症を「塩が足りない」と決めず、まず張度と血糖を確認します。低張性なら尿浸透圧・尿Naを同時点の採血と組み合わせ、体液量や薬剤の影響を考えます。
血清Naが低いとき、体内のNa総量も少ないとは限りません。血清Naは水との関係で決まる濃度で、Naと水が両方増えている状態でも低くなり得ます。原因を考えるには、血清の張度と、腎臓がどのような尿を出しているかを分けて読みます。
神経症状が強ければ、原因の分類より緊急評価
けいれんや意識低下などの強い症状がある低Na血症は、緊急に評価・治療する状態です。Na値だけで重症度を決めず、症状、低下の速さ、発症時期を確認します。急性か慢性か分からない場合もあります。ここでの検査の順序は、緊急治療を遅らせるためのものではありません。
Naを急に上げすぎると浸透圧性脱髄症候群の危険があるため、治療では経時的な測定と補正速度の管理が必要です。自己判断で大量の塩や水を摂る方法へ置き換えず、原因と症状に応じて医療者が対応します。