悪心・嘔吐のアセスメント|腹部所見・水分出納・酸塩基をつなぐ

嘔吐を胃腸炎と決めつけず、発症、吐物、腹部・神経症状、薬剤を整理します。胃液喪失と酸塩基、水分出納の計算を、架空の学習例で確認します。
悪心は吐き気という感覚、嘔吐は胃内容などが口から排出される現象です。両者は一緒に現れますが、同じ情報ではありません。何回吐いたかに加え、何をどの程度失い、飲めているか、腹部や神経の症状を伴うかを確認します。ここでは主に成人を対象に整理します。
嘔吐に伴う、評価を急ぐ変化を確認する
意識の低下、呼吸の異常、低灌流、強い持続的な腹痛、著しい腹部膨満、吐血、激しい頭痛や新しい神経症状などは、迅速な医療評価につなげます。家庭で意識や呼吸の異常がある場合は119番へ連絡します。意識が悪い人へ無理に飲ませません。
嘔吐は消化器以外に、頭蓋内の病気、代謝・内分泌の異常、薬剤、妊娠などでも起こります。下痢がない嘔吐や、頭痛・意識変化を伴う嘔吐を、症状を抑える処置だけで胃腸炎と扱わないことが大切です。