医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
適応障害は、明確なストレス因(転勤、人間関係、病気など)に対して不釣り合いなほどの苦痛を感じ、抑うつや不安などの情緒的・行動的症状をきたす疾患である。CBTや国試では、ストレス因から離れると症状が軽快する点や、第一選択の対応が環境調整であることが頻出である。
抑うつ気分、不安、焦燥感、涙もろさ
行動面での問題(無断欠勤、引きこもり、破壊的行動など)
身体症状(動悸、頭痛、腹痛など)
※症状はストレス因に直面している時や、それを想起した時に増悪し、離れると軽快する。
初期評価
症状と明確なストレス因の因果関係、およびそのストレスに対する反応が過剰であること(社会的・職業的機能の障害)を確認する。
鑑別
うつ病(適応障害が悪化してうつ病に移行することがある。うつ病の基準を満たせばうつ病と診断する)、PTSD(生命を脅かすような強烈なトラウマが原因)、身体症状症。
治療
第一選択は「環境調整」である。休職の診断書作成や、職場・家族との調整を通じてストレス因を軽減・除去する。並行して、ストレスに対処する力を高めるための精神療法(支持的カウンセリングや問題解決技法)を行う。不眠や不安が強い場合には、対症療法として睡眠薬や抗不安薬の短期間の投与を行う(SSRIは基本的には使用しない)。
病態
日常的なストレス(生死に関わるものではない)に対し、個人のコーピング(対処)能力を超えてしまい、適応できずに症状が出現する。
試験での重要ポイント
発症の契機となる『明確なストレス因(異動、入学、結婚、離婚など)』が存在し、そのストレス因が始まってから「3ヶ月以内」に発症する。うつ病との決定的な違いは、『ストレス因から離れると症状が軽快する(例:会社では抑うつ状態だが、休日は趣味を楽しめる)』点である。うつ病の診断基準を満たさない。治療の基本は抗うつ薬ではなく、『環境調整(休職、配置転換、原因からの隔離)』やストレス対処法(カウンセリング)の獲得である。
覚え方・コツ
「適応障害は原因(ストレス)がハッキリしている!会社に行くと胃が痛くて涙が出るけど、休日は遊びに行ける(うつ病は休日もダメ)。薬を飲むより、まずはストレッサーから逃がす『環境調整(休職や異動)』が正解!」
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パーソナリティ障害は、その人の属する文化の期待から著しく偏った内的体験および行動の持続的パターンであり、広範かつ柔軟性がなく、青年期または成人期早期に始まり、長期にわたり変わらず、苦痛または障害を引き起こすもの。A群、B群、C群の3つのクラスターに分類される。
異食症(ピカ)は、土、紙、髪の毛、氷など、栄養価のない非食料物質を1ヶ月以上強迫的に食べ続ける摂食障害の一つである。小児や妊婦、鉄欠乏性貧血の患者に多くみられる。
ミュンヒハウゼン症候群は、作為症(虚偽性障害)の重症型であり、周囲の関心や同情を引く「病人役割」を得るために、意図的に自傷行為を行ったり虚偽の症状を作り出し、入院や手術を繰り返す精神疾患である。
フレゴリの錯覚は、妄想性人物誤認症候群の一つであり、「見知らぬ他人が、実は自分の知っている特定の人物(迫害者など)が変装した姿である」と思い込む症状である。統合失調症や認知症などに合併する。