医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
加齢黄斑変性は、黄斑部に加齢に伴う老廃物が蓄積し、視力低下や変視症(ゆがみ)、中心暗点(真ん中が見えない)をきたす疾患である。脈絡膜新生血管を伴う滲出型と、伴わない萎縮型がある。CBTや国試では、滲出型に対する抗VEGF薬療法が頻出の重要疾患である。
変視症(格子状の線などが波打ってゆがんで見える)
中心暗点(見つめている中心部分だけが暗く黒く抜けて見えない。周辺視野は保たれる)
視力低下、色覚異常
初期評価
高齢者の変視症や中心暗点から疑い、「アムスラーチャート(格子状の図)」でゆがみを自己チェック・確認させる。
検査
「眼底検査」で黄斑部の出血や滲出斑、ドルーゼン(老廃物の蓄積)を確認する。「光干渉断層計(OCT)」で網膜下液の貯留や脈絡膜新生血管の隆起を確認する。「蛍光眼底造影検査(FA・IA)」で新生血管からの蛍光漏出を証明し、確定診断とする。
初期対応・根本治療
【滲出型】:第一選択は「抗VEGF薬硝子体内注射」であり、定期的に繰り返し投与する。病変のタイプによっては「光線力学療法(PDT:光感受性物質を静注し、弱いレーザーを照射して新生血管を閉塞させる)」を併用・選択する。
【萎縮型】:有効な治療法は確立されておらず、ルテイン、ビタミンC/E、亜鉛などの抗酸化サプリメントによる進行予防(禁煙も強く推奨)が行われる。
病態と分類
網膜の中心部である「黄斑(視力に最も重要な部分)」の網膜色素上皮細胞の加齢による機能低下が原因。欧米の失明原因第1位。
【萎縮型】:網膜色素上皮や視細胞が徐々に萎縮していく。進行は緩徐。
【滲出型】:網膜の下の脈絡膜から悪玉の『脈絡膜新生血管(CNV)』が発生し、血液や浸出液が網膜下に漏れ出して黄斑浮腫や出血を起こし、急速に視力が低下する。
試験での重要ポイント
症状のキーワードは、直線がゆがんで見える『変視症(アムスラーチャート異常)』と、見ようとする中心部が黒く欠ける『中心暗点』である。国試で問われるのは主に滲出型であり、新生血管の活動性を抑える『抗VEGF薬硝子体内注射』が治療の第一選択となる点が超頻出。
覚え方・コツ
「加齢黄斑変性は、目の真ん中(黄斑)の病気だから『真ん中が見えない(中心暗点)』『ゆがむ(変視症)』!滲出型は悪い血管(脈絡膜新生血管)から水が漏れてる状態だから、特効薬の抗VEGF薬(注射)で血管を鎮めろ!」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。