糖尿病性腎症は、糖尿病の三大合併症(しめじ:神経・目・腎臓)の一つであり、日本の透析導入原因の第1位である。微量アルブミン尿から始まり、持続的蛋白尿、ネフローゼ症候群を経て腎不全へと進行する。
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第1〜2期:無症状。
第3期(顕性腎症):持続的な蛋白尿、浮腫(足のむくみ)、高血圧の悪化。
第4期(腎不全期):尿毒症症状(嘔気、全身倦怠感)、貧血(エリスロポエチン不足)、骨代謝異常。
第2期(早期腎症):尿中アルブミン排泄量の測定(30〜299mg/gCr)。
第3期:持続的蛋白尿(>0.5g/gCr)。
病理組織:『結節性病変(Kimmelstiel-Wilson結節)』、びまん性病変、滲出性病変。
血糖管理:HbA1cの目標設定。SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬の優先的検討。
血圧管理:『ACE阻害薬またはARB』を第一選択とする(求心性細動脈より遠心性細動脈を拡張させ、糸球体内圧を下げるため)。
食事療法:塩分制限(6g/日未満)、進行例ではタンパク質制限。
病態
高血糖による高濾過圧と代謝異常、酸化ストレスが糸球体毛細血管を障害し、糸球体基底膜の肥厚やメサンギウム基質の拡大(Kimmelstiel-Wilson結節)を引き起こす。
試験・臨床での重要ポイント
進行ステージ(第1〜5期)の分類が超頻出。第2期(早期腎症)の『微量アルブミン尿(30-299mg/gCr)』を検出することが早期発見に必須(通常の尿試験紙では見逃されるため専用の検査が必要)。
『ネフローゼ症候群』を呈することが多く、その割に他の腎疾患に比べて『腎臓が縮小しにくい(むしろ腫大気味)』ことが特徴。また、糖尿病性網膜症をほぼ高率に合併するため、眼底検査が必須のキーワード。
覚え方・コツ
「糖尿病性腎症は『透析への片道切符』!しめじの『じ(腎臓)』。最初は普通の尿検査では見つからない『微量アルブミン』から始まる。病理での『結節性病変(K-W結節)』はテストに出る。治療は『血糖・血圧・塩分』の徹底管理。特に『SGLT2阻害薬』が今のトレンド!」
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腎血管性高血圧は、腎動脈の狭窄によって腎血流が低下し、腎臓が血圧を上げるホルモン(レニン)を過剰に分泌することで生じる二次性高血圧である。原因として高齢男性の「動脈硬化」と、若年女性の「線維筋性異形成(FMD)」がある。
腎性尿崩症は、抗利尿ホルモン(ADH:バソプレシン)の分泌は正常であるにもかかわらず、腎臓(集合管のV2受容体)がADHに反応しないため、水分の再吸収ができず多尿・口渇をきたす疾患である。
急性尿細管壊死(ATN)は、腎臓の尿細管上皮細胞が虚血や毒性物質によって壊死・脱落し、急激な腎機能の低下(急性腎障害:AKI)をきたす疾患。腎性AKIの中で最も頻度が高く、脱水などによる「腎前性AKI」との鑑別が重要である。
腎静脈血栓症は、腎臓から血液を戻す腎静脈内に血栓が形成される病態。ネフローゼ症候群(特に膜性腎症)の代表的な合併症として知られ、突然の側腹部痛や血尿をきたす。