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DRPLAは、ATN1遺伝子のCAGリピート異常伸長により生じる常染色体顕性遺伝(優性遺伝)の脊髄小脳変性症である。日本人に比較的多く、ミオクローヌス、てんかん、認知症、運動失調、舞踏アテトーゼなど極めて多彩な症状を呈し、世代を経るごとに発症年齢が若年化する「表現促進現象(アンティシペーション)」が著明である。
小児〜若年発症型:ミオクローヌス、てんかん発作、知的退行。
成人発症型:小脳性運動失調、舞踏アテトーゼ(コレア)、認知機能障害、精神症状。
検査
頭部MRIで、小脳や脳幹(特に橋上部)の萎縮、および大脳白質の広範なT2高信号病変を認めることが多い。脳波で光過敏性を伴う棘徐波(若年型)。確定診断は遺伝子検査によるATN1遺伝子のCAGリピート異常伸長(通常49以上)の証明。
治療方針
根治治療はない。てんかんやミオクローヌスに対する抗てんかん薬(バルプロ酸、クロナゼパムなど)、精神症状に対する向精神薬、舞踏運動に対する薬物療法など、多彩な症状に対する緻密な対症療法が行われる。
病態
第12染色体上のATN1遺伝子内にあるポリグルタミン鎖(CAGリピート)が異常伸長し、異常タンパクが神経細胞核内に蓄積する(ポリグルタミン病)。病名が示す通り、小脳遠心系(歯状核〜赤核)と大脳基底核(淡蒼球〜ルイ体)の2つの系統が強く変性する。
試験・臨床での重要ポイント
『CAGリピート病』『常染色体優性遺伝』『日本人(アジア人)に多い』のが基本知識。発症年齢によって症状が大きく異なるのが特徴的で、①若年発症(20歳未満)では『進行性ミオクローヌスてんかん(PME)様症状』と知的退行、②成人発症(20歳以上)では『小脳失調』『舞踏アテトーゼ(ハンチントン病に似る)』『認知症』が目立つ。世代を経るごとにリピート数が長くなり、重症化・若年化する『表現促進現象(アンティシペーション)』がはっきりと見られることが国試でよく問われる。
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CIDPは、自己免疫学的機序により、末梢神経のミエリン鞘(髄鞘)が慢性的に破壊(脱髄)される疾患。ギラン・バレー症候群(GBS)と類似の病態だが、2ヶ月以上かけて進行、または再発と寛解を繰り返す点で異なる。ステロイドが第一選択となる。
神経線維腫症1型(von Recklinghausen病:レックリングハウゼン病)は、第17染色体にあるがん抑制遺伝子(NF1遺伝子)の変異によって生じる常染色体顕性(優性)遺伝疾患。カフェ・オ・レ斑と多発する神経線維腫を特徴とし、全身の多彩な合併症を伴う。
三叉神経痛は、顔面の感覚を司る三叉神経(第V脳神経)が、脳幹からの出口付近で血管(主に上小脳動脈)に圧迫されることで、顔面に突発的で激しい「電撃痛」を繰り返す疾患。抗てんかん薬であるカルバマゼピンが特効薬となる。
ビタミンB1(チアミン)の欠乏により、糖代謝が障害されてATPが産生できなくなり、末梢神経障害や心不全、中枢神経障害をきたす疾患。心不全を伴う「湿性脚気」、末梢神経障害主体の「乾性脚気」、そしてアルコール依存症等に合併する中枢神経障害「Wernicke(ウェルニッケ)脳症」が有名。