最終更新日: 2026年4月19日
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薬剤性過敏症症候群(DIHS)は、特定の薬剤の内服開始から2〜6週間後に発症し、高熱、全身の紅斑、リンパ節腫脹、重篤な多臓器障害をきたす重症薬疹である。HHV-6の再活性化が病態に関与し、原因薬を中止しても症状が遷延・増悪するのが特徴である。CBTや国試では、遅発性の発症とHHV-6の関連が超頻出である。
高熱(38℃以上が持続する)
全身の紅斑(顔面の浮腫や紅斑を伴うことが多い)
全身のリンパ節腫脹
多臓器障害の症状(劇症肝炎、腎障害、心筋炎など)
※SJS/TENと異なり、重篤な粘膜疹は通常みられない。
初期評価
抗てんかん薬やアロプリノールを開始して約1ヶ月後に、発熱、皮疹、リンパ節腫脹を認めた場合はDIHSを疑う。
検査
血液検査で「白血球増多」、「異型リンパ球の出現」、「好酸球増多(初期は目立たず後から上昇することもある)」、および著明な「肝機能障害(ALT、AST上昇)」を確認する。確定診断のために、発症2〜3週間後に『抗HHV-6 IgG抗体価の有意な上昇』を証明する。
鑑別
鑑別でよく出るのは「通常の播種状紅斑丘疹型薬疹(内服数日で発症、薬中止で速やかに改善)」や「伝染性単核球症(EBVやCMVの初感染、異型リンパ球が出るが特定の薬剤歴なし)」、「SJS/TEN(粘膜疹、ニコルスキー陽性)」である。
初期対応
原因と疑われる薬剤を「直ちに中止」する。ただし、中止しても症状は増悪することが多いため厳重な経過観察が必要である。
根本治療
軽症例を除き、多臓器障害を伴うため「副腎皮質ステロイドの全身投与」が第一選択となる(中等量から開始し、再燃を防ぐため数ヶ月かけて極めて慎重に漸減する)。重度の肝障害やCMV再活性化による大腸炎・網膜炎などの合併症には、抗ウイルス薬(ガンシクロビルなど)の投与や血漿交換を検討する。
病態
薬剤に対するアレルギー反応に加え、体内に潜伏感染していたヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)やサイトメガロウイルス(CMV)などの「ウイルスの再活性化」が複合的に関与して全身性の激しい炎症を引き起こす。
原因
原因となる薬剤は限定的であり、抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタール)、アロプリノール(痛風薬)、サラゾスルファピリジン、ミノサイクリンなどが代表的である。
試験での重要ポイント
通常の薬疹が数日以内に発症するのに対し、DIHSは内服開始から『2〜6週間後(遅発性)』に発症する点が極めて重要である。また、原因薬を『中止した後も症状が長引く(遷延・増悪する)』点も、他の薬疹との決定的な鑑別ポイントとして国試で頻繁に問われる。血液検査での「白血球増多」「異型リンパ球の出現」「好酸球増多」、および肝炎などの『多臓器障害』を伴う。確定診断のキーワードは『HHV-6の再活性化(抗体価の上昇やDNA検出)』である。
覚え方・コツ
「DIHSは、忘れた頃(2〜6週後)にやってくる重症薬疹。薬をやめても治らない!原因はてんかん薬など。HHV-6が暴れ出し、肝臓もやられる(多臓器障害)。」
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