胃ポリープは、胃粘膜が隆起した病変の総称であり、主に「胃底腺ポリープ」「過形成性ポリープ」「胃腺腫」に大別される。ピロリ菌感染の有無や癌化リスクがそれぞれ異なる。
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ほとんどが無症状。検診の胃カメラで偶然発見される。
巨大な過形成性ポリープからの出血による貧血(稀)。
内視鏡検査:色調、形態、分布で診断。NBI(狭帯域光観察)や拡大内視鏡で表面構造を観察。
組織診:生検により良悪性を判定。
胃底腺ポリープ:原則、放置(治療不要)。
過形成性ポリープ:ピロリ菌除菌で消失・縮小することが多いため、まずは『除菌療法』。大きく癌化が疑われるものは内視鏡的切除(ポリペクトミー、EMR)。
胃腺腫:2cm以上や癌化が疑われる場合は内視鏡的切除(ESD)。
種類と特徴
①『胃底腺ポリープ』:ピロリ菌『陰性』の綺麗な胃に多い。半球状・多発・淡いピンク色。癌化リスクはほぼゼロ。むしろ「健康な胃の証拠」とされる。
②『過形成性ポリープ』:ピロリ菌『陽性』の萎縮性胃炎を背景に生じる。赤みが強く、イチゴ状。大きいものは出血の原因や、数%の確率で癌化することがある。
③『胃腺腫(アデノーマ)』:萎縮性胃炎を背景とした「前がん病変」。平坦で白っぽい。組織診で経過観察または内視鏡治療(ESDなど)を検討する。
試験での重要ポイント
「ピロリ菌未感染で、胃底腺に多発する良性ポリープは?」といった問題で胃底腺ポリープが選ばれる。また、胃腺腫は癌との境界が難しいため、慎重な対応が求められる点に注意。
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下部消化管出血は、トライツ靱帯より肛門側(主に大腸)からの出血である。大腸憩室出血、虚血性腸炎、大腸癌、痔核などが主な原因となり、胃酸の影響を受けないため鮮血や暗赤色便を呈する。
上部消化管出血は、トライツ靱帯(十二指腸空腸曲)より口側の消化管(食道、胃、十二指腸)からの出血である。胃・十二指腸潰瘍、胃癌、食道・胃静脈瘤、マロリー・ワイス症候群などが主な原因となる。
消化管穿孔は、胃や十二指腸、大腸などの消化管壁に全層性の穴が開き、胃酸、腸液、便などが無菌状態の腹腔内に漏れ出す超緊急疾患。急激な汎発性腹膜炎を引き起こし、敗血症性ショックに至るため、原則として緊急手術の適応となる。
虚血性腸炎は、大腸粘膜の微小血管の血流が一時的に低下し、腸管粘膜が虚血・炎症・潰瘍を起こす疾患。便秘傾向のある高齢女性に多く、「突然の左下腹部痛」に続く「下痢・鮮血便」が典型的な三徴である。多くは一過性で、保存的治療で自然軽快する。