医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
メニエール病は、内耳の内リンパ水腫を病態とし、反復する回転性めまい、難聴、耳鳴りを三主徴とする疾患である。CBTや国試では、めまい発作に伴う低音域障害型の感音難聴や、利尿薬(イソソルビドなど)による治療、およびグリセロールテスト陽性が頻出の重要疾患である。
回転性めまい(数十分〜数時間持続し、反復する。悪心・嘔吐を伴う)
感音難聴(特に初期は低音域障害型。めまい発作時に悪化し、寛解期に軽快するが、反復すると進行する)
耳鳴り、耳閉塞感(めまいの前兆として現れることが多い)
※意識消失や四肢の麻痺などの中枢神経症状は【伴わない】。
初期評価
反復するめまいと聴覚症状(難聴・耳鳴り)のセットから強く疑う。眼振(水平回旋混合性眼振など)を確認する。
検査
純音聴力検査で低音域を中心とした感音難聴を確認する。『グリセロールテスト(またはフロセミドテスト)』で浸透圧利尿薬投与後に聴力が改善(水腫が軽減)すれば陽性とする。蝸牛電図(EcoG)で-SP/AP比の上昇を確認する。
初期対応(急性期)
めまい発作時は暗所で安静にさせ、鎮暈薬(めまい止め:ジフェニドールなど)、制吐薬、抗不安薬を投与する。
根本治療(間欠期・慢性期)
内リンパ水腫を軽減するため、『浸透圧利尿薬(イソソルビドなど)』を内服する。生活指導として、ストレスの回避、十分な睡眠、有酸素運動、塩分制限を行う。難治例には、中耳加圧療法や、ゲンタマイシン鼓室内注入術、内リンパ嚢開放術(外科的治療)が選択される。
病態
内耳(蝸牛・前庭・半規管)を満たす内リンパ液が過剰に貯留し、水膨れ(内リンパ水腫:endolymphatic hydrops)を起こすことで、感覚細胞が障害され症状が出現する。
原因
ストレス、疲労、睡眠不足、几帳面な性格などが誘因とされる。
試験での重要ポイント
絶対に覚えるべきは『三主徴(めまい・難聴・耳鳴り)』が『同時』かつ『反復(繰り返す)』することである。「数十分から数時間続く激しい回転性めまい」と、それに伴う「耳閉塞感」や「低音域が聞こえにくい難聴」が定番エピソード。確定診断には浸透圧利尿薬を飲んで聴力が改善するかを見る『グリセロールテスト陽性』が頻出。※めまいに意識消失や麻痺を伴う場合は中枢性(脳幹梗塞など)を疑う。
覚え方・コツ
「メニエールは内耳の水膨れ(内リンパ水腫)!めまい・難聴(低音)・耳鳴りの3点セットが何度も波のように押し寄せる。水膨れだから、診断・治療には水抜き薬(グリセロール、イソソルビドなどの利尿薬)を使え!」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。