医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
非ホジキンリンパ腫は、ホジキンリンパ腫以外の全ての悪性リンパ腫の総称であり、日本のリンパ腫の90%以上を占める。B細胞性、T/NK細胞性に大別され、節外病変(胃、腸、甲状腺など)が多く、非連続性に飛び石のように転移する特徴がある。
無痛性のリンパ節腫脹(非連続性・跳躍性に全身に広がる)。
B症状(発熱、盗汗、体重減少)。
節外病変による多彩な症状:胃腸病変による腹痛・下血、中枢神経病変による神経症状など。
リンパ節生検または腫瘤生検(必須):組織型を決定する。
細胞表面マーカー:B細胞性(CD19、CD20陽性)、T細胞性(CD3、CD4、CD8陽性)などをフローサイトメトリー等で鑑別。
画像診断:PET-CTで全身の病変の広がりを評価(Ann Arbor分類)。
血液検査:可溶性IL-2レセプター(sIL-2R)、LDHの高値(腫瘍量や悪性度を反映)。
DLBCL(中悪性度B細胞性):『R-CHOP療法』(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)。
濾胞性リンパ腫:無症状なら『watch and wait(経過観察)』。進行例にはリツキシマブ単独や化学療法併用。
MALTリンパ腫(胃):H. pylori陽性なら除菌療法。
CAR-T細胞療法:再発・難治例(DLBCLなど)に対する新たな免疫細胞療法。
病態と代表的疾患(超頻出)
①『びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)』:日本で最多。月単位で進行する「中悪性度(アグレッシブ)」。CHOP療法+リツキシマブが標準。
②『濾胞性リンパ腫(FL)』:年単位でゆっくり進行する「低悪性度(インドレント)」。染色体異常『t(14;18)』によるアポトーシス抑制遺伝子『bcl-2』の過剰発現がキーワード。無症状なら経過観察することもある。
③『バーキットリンパ腫』:小児に多い。日単位で進行する「高悪性度」。染色体異常『t(8;14)』による『c-myc』遺伝子活性化。組織像の『星空模様(starry-sky appearance)』が画像問題の決定打。治療開始直後の『腫瘍崩壊症候群』に警戒が必要。
④『MALTリンパ腫』:胃に好発し、『Helicobacter pylori』感染が原因となることが多い。初期治療はピロリ菌の除菌。
試験・臨床での重要ポイント
疾患ごとの「進行スピード」「染色体異常と遺伝子」「特異的治療」の紐付けが絶対必須。
B細胞性のNHL(CD20陽性)に対しては、抗CD20モノクローナル抗体である『リツキシマブ』を抗がん剤に併用する(R-CHOP療法など)のが現在の標準治療である。
覚え方・コツ
「非ホジキンは『胃や腸にも飛び火する、暴れん坊のリンパ腫』!日本のリンパ腫のほとんどはこっち。一番多い『DLBCL(数ヶ月で進行)』、のんびり屋の『濾胞性(年単位・t(14;18)・bcl-2)』、星空模様の『バーキット(t(8;14)・c-myc)』を区別しろ!B細胞のガンなら、ミサイル薬の『リツキシマブ』が特効薬だ!」
ここで読んだ内容を、AIや関連コンテンツでそのまま深掘りできます。
白血球減少症は、末梢血の白血球数が基準値(通常4000/μL未満)を下回る状態。臨床的に最も問題となるのは、細菌感染の防御を担う「好中球」の減少(好中球数1500/μL未満)であり、500/μL未満になると「無顆粒球症」と呼ばれ、致死的な感染症のリスクとなる。
慢性骨髄性白血病は、造血幹細胞の染色体異常(フィラデルフィア染色体)によって生じる骨髄増殖性腫瘍。異常なチロシンキナーゼ(BCR-ABL)が作られ、白血球(特に顆粒球系)が自律性に過剰増殖する。チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の登場により予後が劇的に改善した。
慢性リンパ性白血病は、形態的に成熟した小型のBリンパ球が異常増殖し、末梢血や骨髄、リンパ節に蓄積する低悪性度の血液腫瘍。欧米の白血病では最多だが、日本人には極めて稀である。進行が非常に緩徐であり、無症状の場合は治療を行わず経過観察される。
多発性骨髄腫は、骨髄中の形質細胞(抗体を産生する細胞)が腫瘍化し、単クローン性の異常な免疫グロブリン(M蛋白)を過剰産生する疾患。骨破壊による高カルシウム血症や病的骨折、および腎障害を特徴とする血液がんである。