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変形性膝関節症は、加齢、肥満、筋力低下などを背景に、膝関節のクッションである関節軟骨が摩耗・変性し、関節の変形と慢性的な疼痛をきたす疾患。中高年の女性に多く、日本人は内側(O脚)の障害が圧倒的に多い。
膝の疼痛:動作開始時(立ち上がりや歩き始め)に痛み、休むと軽快する。進行すると安静時や夜間にも痛む。
関節可動域制限(正座ができない)、関節の腫脹(関節水腫)、特有の歩行(破行)。
外見上の変形(内反膝:O脚)。
視診・触診:O脚変形、関節の腫脹、膝蓋跳動(水が溜まっているサイン:膝のお皿を上から押すとポコポコ浮く)。
単純X線(立位荷重位):『関節裂隙の狭小化(特に内側)』、『骨棘形成』、『軟骨下骨の硬化』、骨嚢胞。
関節液検査:黄色透明で粘性がある(感染やリウマチとの鑑別)。
保存的治療(基本):
生活指導・リハビリ:『減量』、『大腿四頭筋訓練』。
装具療法:足底板(インソール:外側を高くして内側への負荷を減らす)、サポーター。
薬物療法:NSAIDsの外用・内服。『ヒアルロン酸の関節内注射』(潤滑と炎症抑制)。
外科的治療:進行例に対して、『高位脛骨骨切り術(HTO:骨を切ってO脚を真っ直ぐに矯正する)』や『人工膝関節全置換術(TKA)』を行う。
病態
長年の機械的負荷により関節軟骨がすり減り、軟骨下骨が露出し硬化する。関節を安定させようと骨の縁にトゲ(骨棘)が形成される。すり減ったカスが滑膜を刺激して炎症を起こし、関節液が過剰に溜まる(関節水腫=膝に水が溜まる)。
試験・臨床での重要ポイント
画像所見(X線)のキーワードが頻出。『関節裂隙(すき間)の狭小化』、『骨棘(こつきょく)の形成』、『軟骨下骨の硬化(白くなる)』が三大特徴(この所見は全身のOAで共通)。
日本人は大腿骨に対し脛骨が内側に傾くため、『内側』の軟骨がすり減りやすく、結果として『内反膝(O脚)』を呈する。
治療の基本は大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の筋力訓練と減量である。
覚え方・コツ
「変形性膝関節症は『太ったおばあちゃんの、軟骨がすり減ったO脚の膝』!長年の負荷でクッションがなくなり、骨と骨が直接ぶつかって痛い。レントゲンを見ると『隙間が狭い、骨のトゲ(骨棘)がある、骨が白く硬い』!水が溜まったら抜いて、潤滑油(ヒアルロン酸)を注射する。治したければ、痩せて太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えろ!ダメなら人工関節(TKA)だ!」
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関節が正常な位置関係を失った状態。日常診療と国試で重要なのは「肩関節脱臼」「小児の肘内障」「股関節脱臼」である。それぞれ特有の受傷機転と転位方向、および神経・血管損傷などの合併症を持つ。
大腿骨頸部骨折は、高齢者が転倒した際に生じやすい股関節の骨折。関節包(関節の袋)の「内側」で折れるため、骨頭を栄養する血流が絶たれやすく、「大腿骨頭壊死」や「偽関節(骨がくっつかない)」のリスクが極めて高い。寝たきりの原因となるため早期の手術が必要。
椎体圧迫骨折は、脊椎の椎体(主に前側)が潰れるように骨折する病態。骨粗鬆症の高齢者に好発し、尻餅をつくなどの軽微な外傷、あるいは自覚的な外傷なしで発症する。背中が丸くなる円背(亀背)の原因となる。
橈骨遠位端骨折は、手首の骨折であり、高齢の骨粗鬆症患者に多発する。手のひらをついて転倒した際に生じる「Colles(コーレス)骨折」が圧倒的に多く、遠位骨片が背側(手の甲側)へズレてフォーク状の変形を呈する。