橈骨遠位端骨折は、手首の骨折であり、高齢の骨粗鬆症患者に多発する。手のひらをついて転倒した際に生じる「Colles(コーレス)骨折」が圧倒的に多く、遠位骨片が背側(手の甲側)へズレてフォーク状の変形を呈する。
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手関節の激痛、腫脹、可動域制限。
特異的な変形:『フォーク背様変形』(Colles骨折の場合)。
合併症による症状:正中神経麻痺(親指〜中指のしびれ)、長母指伸筋腱断裂(親指が伸ばせない)。
単純X線(正面・側面):骨折線の確認。側面のレントゲンで、遠位骨片が背側にズレて(背屈転位)いればColles骨折、掌側にズレていればSmith骨折と診断する。橈骨の短縮の程度などを評価する。
保存的治療:転位が少ない場合や、用手整復(引っ張って元の位置に戻す)で良い位置が保てる場合は、ギプスやシーネで固定する。
外科的治療:転位が大きい、関節面に骨折線が及んでいる、不安定で整復位が保てない場合は『掌側ロッキングプレート』を用いた骨接合術(ORIF)などを行う。
病態
橈骨の手関節に近い部分が折れる。「手のひら」をついて転倒すると、折れた先っぽ(遠位骨片)が「手の甲側(背側)」かつ「橈側(親指側)」へ押し上げられて変位する。
試験・臨床での重要ポイント
『Smith(スミス)骨折』との鑑別が超頻出。
①『Colles(コーレス)骨折』=『手のひら』をついて転倒。『背側』にズレる。横から見るとフォークを伏せたような『フォーク背様変形(dinner fork deformity)』を呈する。
②『Smith(スミス)骨折』=『手の甲』をついて転倒。『掌側』にズレる。鋤(すき)状変形を呈する。
合併症として、正中神経領域(親指〜中指)のしびれをきたす『手根管症候群』や、長母指伸筋腱の断裂に注意する。
覚え方・コツ
「コーレス骨折は『手のひらをついて転んで、手首がフォークみたいにひん曲がる骨折』!折れた先っぽが手の甲側(背側)にポキっとズレる。スミス骨折はその逆で、手の甲をついて掌側にズレる。骨がズレたせいで手首のトンネルが狭くなり、正中神経が潰されて指がしびれる(手根管症候群)ことがあるから気をつけろ!」
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大腿骨頸部骨折は、高齢者が転倒した際に生じやすい股関節の骨折。関節包(関節の袋)の「内側」で折れるため、骨頭を栄養する血流が絶たれやすく、「大腿骨頭壊死」や「偽関節(骨がくっつかない)」のリスクが極めて高い。寝たきりの原因となるため早期の手術が必要。
椎体圧迫骨折は、脊椎の椎体(主に前側)が潰れるように骨折する病態。骨粗鬆症の高齢者に好発し、尻餅をつくなどの軽微な外傷、あるいは自覚的な外傷なしで発症する。背中が丸くなる円背(亀背)の原因となる。
臍ヘルニアは、へその輪(臍輪)が閉鎖不全や脆弱化により、腹腔内内容物が突出した状態である。小児の先天性と大人の後天性があり、大人では肝硬変による腹水や肥満が原因となることが多い。
多指症(たししょう)は、手や足の指の数が正常(5本)よりも多い先天性の形態異常。生まれつきの四肢異常の中で最も頻度が高い。単独で発生することもあれば、他の遺伝性疾患(パトー症候群など)の部分症として現れることもある。