最終更新日: 2026年4月19日
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弾力線維性仮性黄色腫(PXE)は、ABCC6遺伝子の変異により全身の弾性線維が石灰化・断裂・変性する常染色体潜性(劣性)遺伝疾患である。CBTや国試では、頸部などの「むしり取った鶏の皮」様の皮膚病変、眼底の網膜血管線条、および消化管出血や心血管障害の合併が頻出である。
皮膚病変:頸部、腋窩、鼡径部などの黄色小結節・皮膚弛緩(ザラザラした外観)
眼病変:網膜血管線条、黄斑部出血、視力低下
心血管系:間欠性跛行、狭心症、心筋梗塞、高血圧
消化管病変:反復する消化管出血(吐血、下血)
初期評価
頸部や腋窩の特異な皮膚病変と、若年での心血管イベントや消化管出血から疑う。
検査
皮膚生検で、真皮中層の弾性線維の断裂・縮れと、von Kossa染色などによる『カルシウム沈着(石灰化)』を証明する。眼底検査、心エコー、ABI(足関節上腕血圧比)などで全身の合併症を評価する。確定診断はABCC6遺伝子解析。
治療
疾患そのものを根治する治療法はない。合併症に対する対症療法・予防が中心となる。心血管疾患予防のため、禁煙、高血圧や脂質異常症の厳格なコントロールを行う。眼底出血(脈絡膜新生血管)に対しては抗VEGF薬の硝子体内注射が行われる。頭部への強い衝撃(コンタクトスポーツなど)は眼底出血を誘発するため避ける。
病態
肝臓や腎臓で発現する膜輸送タンパク質(ABCC6)の異常により、血中の無機ピロリン酸(石灰化抑制物質)が低下し、皮膚、眼、血管の弾性線維(エラスチン)に異常な石灰化と断裂が生じる。
試験での重要ポイント
3つの主要臓器(皮膚・眼・血管)の病変が問われる。皮膚症状として、思春期頃から頸部や腋窩などの屈曲部に『黄色小結節が網目状に配列(鶏原皮様:plucked chicken skin)』し、皮膚が弛緩する。眼症状として、眼底検査で『網膜血管線条(angioid streaks)』を認め、視力低下の原因となる。血管病変として、動脈の弾性が失われるため若年からの『消化管出血』や『間欠性跛行(下肢の動脈硬化)』、『虚血性心疾患』を合併することが致命的となる。
覚え方・コツ
「PXEは弾力(エラスチン)が石灰化してボロボロになる病気。首の皮膚がザラザラ・たるむ(鶏の皮)。眼底にヒビ割れ(血管線条)。血管が硬くなって若くして胃から血を吐いたり、心筋梗塞になる!」
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褥瘡は、長時間の圧迫により皮膚や皮下組織の血流が阻害され、虚血性壊死に陥る状態である。寝たきりの高齢者に好発する。リハビリ・看護分野でのニーズが極めて高く、国試では好発部位(仙骨部など)や、状態評価ツール「DESIGN-R」を用いたアセスメント、および病期(黒・黄・赤・白)に応じた外用薬・ケアの選択が超頻出である。
扁平苔癬は、皮膚や粘膜にそう痒を伴う紫紅色の扁平隆起性丘疹が多発する難治性の炎症性角化症である。細胞性免疫異常が背景にあり、特に日本においてはC型肝炎ウイルス(HCV)感染との合併率が高い。CBTや医師国家試験では、口腔粘膜のWickham線条や、病理組織での基底層の液状変性、ケブネル現象が頻出の重要疾患である。
回状頭皮(Cutis verticis gyrata)は、頭皮が肥厚して大脳の脳回(溝)のような深いしわを形成する状態である。原発性のほか、先端巨大症(アクロメガリー)などの内分泌疾患に伴う続発性の皮膚症状として国試で問われることがある。
疥癬は、ヒゼンダニの皮膚寄生によって生じる極めてそう痒の強い感染症である。高齢者施設や病院で集団感染を起こしやすく、CBTや医師国家試験では、手指の疥癬トンネルや夜間増悪する激しいかゆみ、そして重症型である角化型疥癬(ノルウェー疥癬)の隔離対応とイベルメクチン内服が超頻出の重要疾患である。