Refeeding症候群は、長期の飢餓・低栄養状態にある患者に対し、急激に十分なカロリー(特に糖質)を投与した際に生じる、致死的な代謝・電解質異常である。低リン血症による心不全や呼吸不全をきたすため、栄養再開時の厳重なモニタリングが必須となる。
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心血管系:不整脈、心不全、心停止、浮腫
呼吸器系:呼吸筋疲労による呼吸不全、人工呼吸器からの離脱困難
神経系:意識障害、けいれん、せん妄、ウェルニッケ脳症(眼球運動障害、運動失調)
血液系:溶血性貧血、白血球機能低下
初期評価
低栄養患者(BMI著明低下、長期絶食など)に対する栄養投与開始後数日以内の急変から強く疑う。
検査
血液検査で『著明な低リン血症(1.5mg/dL未満など)』、『低カリウム血症』、『低マグネシウム血症』を確認する。心電図で不整脈やQT延長を評価し、胸部X線で心不全(肺水腫)を評価する。
予防と治療方針
『予防が最大の治療』である。ハイリスク患者に栄養を開始する際は、必要エネルギー量の半分以下(10〜15kcal/kg/日)からゆっくりと開始し、数日かけて漸増する。また、糖質投与の【前】に『ビタミンB1(チアミン)』を投与する。発症した場合は直ちにカロリー投与速度を落とし、リン、カリウム、マグネシウムを点滴で強力に補充し、心不全に対する集中治療を行う。
病態
飢餓状態ではインスリン分泌が低下している。そこに急激に糖質が投与されると、インスリンが大量に分泌される。インスリンは糖とともに『リン(P)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)』を細胞内へ急激に引き込むため、血中のこれらの電解質が枯渇する。特にATP(エネルギー)の原料である『リン』の枯渇(著明な低リン血症)が致命的な臓器不全を招く。
試験での重要ポイント
「神経性やせ症(拒食症)」「アルコール依存症」「独居の高齢者」などの著しい低栄養状態の患者が、入院後に点滴や経管栄養を開始された直後(数日以内)に、「意識障害、呼吸苦、心不全、けいれん」をきたしたエピソードが超定番。血液検査での『低リン血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症』が絶対暗記キーワード。また、ビタミンB1(チアミン)の枯渇によるウェルニッケ脳症・ウェルニッケ心(高拍出性心不全)の合併にも注意が必要。
覚え方・コツ
「餓死寸前の人にいきなりご馳走(高カロリー輸液)を食べさせるとショック死する!それがRefeeding症候群。インスリンが急に出るせいで、血の中の『P・K・Mg』が全部細胞の中に吸い込まれてゼロになる。特にリン(ATPのモト)が消えて心臓が止まる。栄養は『ちょっとずつ(低カロリーから)』始め、ビタミンB1を先に入れろ!」
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水腎症は、尿路の通過障害(閉塞)により尿が滞留し、上流の腎盂および腎杯が拡張した状態である。CBTや国試では、両側性と片側性の原因の鑑別、エコーでの診断、および水腎症感染や腎後性腎不全時の緊急ドレナージ(腎瘻・ステント)が超頻出である。
Reye症候群は、小児のウイルス感染症(インフルエンザや水痘など)の罹患中に、解熱剤としてアスピリンを投与されたことを契機に発症する、急性脳症と肝臓の微小脂肪滴沈着(脂肪変性)を特徴とする致死的疾患である。
コタール症候群は、自分自身が「すでに死んでいる」「内臓がない」「世界は存在しない」などと思い込む、極端な虚無妄想・否定妄想を特徴とする症候群。高齢者の重症うつ病や統合失調症にみられ、電気けいれん療法の適応となる。
精巣捻転症は、精索が捻転することで精巣への血流が遮断され、虚血から壊死に至る泌尿器科の緊急疾患である。思春期から青年期に好発し、突然の激しい陰嚢痛や悪心・嘔吐を特徴とする。発症後6時間以内の血流再開が必須であり、CBTや医師国家試験の救急・泌尿器分野で「見逃してはいけない疾患」として超頻出である。