最終更新日: 2026年4月18日
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新生児呼吸窮迫症候群(RDS)は、早産児において肺表面活性物質(サーファクタント)が欠乏することにより、肺胞が虚脱し進行性の呼吸不全をきたす疾患である。CBTや医師国家試験では、胸部X線での網状顆粒状影やエアブロンコグラム、および人工サーファクタント補充療法が頻出の重要疾患である。
出生直後〜数時間以内に発症する多呼吸(60回/分以上)
陥没呼吸(胸骨上窩、剣状突起下、肋間などの陥没)
呼気性呻吟(うなり声:声門を狭めて呼気終末陽圧を保ち、肺胞虚脱を防ぐための代償機構)
チアノーゼ
初期評価
早産児に出生直後から多呼吸、陥没呼吸、呻吟などの呼吸障害がみられた場合に疑う。
検査
血液ガス分析で低酸素血症と呼吸性・代謝性アシドーシスを認める。胸部X線で「網状顆粒状影(スリガラス様)」「エアブロンコグラム」「肺容量の低下」を確認する。胃液マイクロバブルテストで陰性(気泡が少ない=サーファクタント欠乏)となる。
鑑別
新生児一過性多呼吸(TTN:正期産、X線で肺容量正常〜過膨張)、B群溶連菌(GBS)などによる新生児肺炎・敗血症(X線所見がRDSと酷似することがあるため慎重に鑑別)、先天性心疾患。
初期対応・根本治療
NICUでの厳重な呼吸管理が必要である。持続気道陽圧(CPAP)や人工呼吸管理を行いながら、早期に「人工サーファクタント補充療法(気管内注入)」を実施する。早産が避けられない場合は、予防として出生前に母体へ「副腎皮質ステロイド(リン酸ベタメタゾンなど)」を投与し、胎児の肺成熟を促進する。
病態
肺胞の表面張力を低下させるサーファクタント(主にⅡ型肺胞上皮細胞から分泌される)が不足するため、呼気終末に肺胞が虚脱(無気肺)し、換気血流不均等が生じて重篤な低酸素血症と呼吸性アシドーシスをきたす。
原因
早産(在胎34週未満)が最大の原因である。その他、母体糖尿病(インスリンがサーファクタント合成を抑制するため)などもリスクとなる。
試験での重要ポイント
X線画像所見が極めて重要であり、「スリガラス様陰影(網状顆粒状影:reticulogranular pattern)」と、気管支が黒く浮き彫りになる「エアブロンコグラム(air bronchogram)」、および進行した「白肺(white out)」が絶対暗記キーワードである。治療には「人工サーファクタントの気管内注入」が著効する。予防として、早産が予測される妊婦への「副腎皮質ステロイド(母体)投与」も頻出。
覚え方・コツ
「RDSは早産児の肺ペチャンコ病。サーファクタント(石鹸水のようなもの)がないから膨らまない。レントゲンはスリガラス(網状顆粒状影)に黒い木の枝(エアブロンコグラム)。治療は人工サーファクタントを肺に直接注入!」
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川崎病は、乳幼児に好発する原因不明の全身性中小型血管炎である。CBTや医師国家試験では、診断基準となる「主要症状6つ」と、突然死の原因となる「冠動脈瘤」の合併、およびそれを防ぐための「免疫グロブリン大量静注療法(IVIG)+アスピリン内服」が超頻出の最重要疾患である。
先天性胆道閉鎖症は、肝外胆管が炎症性に閉塞・索状化し、胆汁が腸管に排泄されず肝臓にうっ滞する難治性疾患である。新生児期からの遷延性黄疸と白色便が特徴。CBTや国試では、直接ビリルビンの上昇や、生後60日(2ヶ月)以内の葛西手術(肝門部腸吻合術)による胆道ドレナージが不可欠である点が超頻出の重要疾患である。
先天性代謝異常症は、遺伝子の変異により特定の酵素や輸送タンパク質が欠損し、有害な代謝産物の蓄積や必要な物質の欠乏により中枢神経障害などをきたす疾患群である。新生児マススクリーニングで早期発見・治療を行うことが極めて重要であり、フェニルケトン尿症やガラクトース血症の食事療法が国試で頻出である。
水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染によって引き起こされる全身性の発疹症である。極めて感染力が強い空気感染であり、CBTや国試では、紅斑・水疱・痂皮など「すべてのステージの皮疹が混在する」点と、頭皮にも皮疹が出現する点、および抗ウイルス薬(アシクロビル)による治療が頻出である。