最終更新日: 2026年4月19日
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網膜血管の閉塞により急激な視力障害をきたす疾患群である。動脈閉塞(CRAO)は「Cherry-red spot(桜実紅斑)」が特徴的な超緊急疾患であり、静脈閉塞(CRVO)は「火炎状出血」が特徴で、黄斑浮腫に対する抗VEGF薬が使用される。CBTや国試で対比して頻出する。
【CRAO】:発症時刻を特定できるほどの「突然の無痛性の高度視力低下(眼前手動〜光覚弁)」。
【CRVO/BRVO】:急激な視力低下、霧視、飛蚊症(出血が及ぶ範囲や黄斑浮腫の有無による)。
初期評価
突然の無痛性視力低下から直ちに眼底検査を行う。
検査
【CRAO】眼底検査で網膜の蒼白・浮腫とCherry-red spotを確認。対光反射の求心性路障害(RAPD)陽性。
【CRVO/BRVO】眼底検査で網膜静脈の著明な怒張・蛇行、広範な火炎状出血、軟性白斑を確認。OCTで黄斑浮腫を評価。蛍光眼底造影検査(FA)で無血管野(NPA)や血管からの漏出を確認する。
【CRAOの治療】
発症後数時間以内の血流再開が視力予後を左右する超緊急疾患。直ちに「眼球マッサージ」や「前房穿刺(眼圧を下げて血流を促す)」を行う。並行して血管拡張薬や血栓溶解薬(ウロキナーゼ)の点滴静注・球後注射を行う。
【CRVO/BRVOの治療】
黄斑浮腫に対して「抗VEGF薬硝子体内注射」やステロイドのテノン嚢下注射を行う。無血管野(NPA)が広い場合は、新生血管(およびそれに伴う血管新生緑内障)の発生を防ぐため「網膜光凝固術(レーザー)」を実施する。
【網膜中心動脈閉塞症(CRAO)】
動脈硬化や血栓・塞栓により、網膜中心動脈が閉塞する。「突然の無痛性・高度の視力消失」が特徴。網膜は虚血で白濁するが、中心窩(黄斑のど真ん中)だけは脈絡膜からの血流で赤く透けて見える『Cherry-red spot(桜実紅斑)』が絶対暗記。発見後すぐに眼球マッサージ等で血流再開を図る『超緊急疾患』である。
【網膜(中心/分岐)静脈閉塞症(CRVO / BRVO)】
高血圧や動脈硬化により、静脈の血流が鬱滞・閉塞する。眼底に放射状に広がる『火炎状出血』と、虚血のサインである綿花様白斑(軟性白斑)が超頻出。出血や黄斑浮腫の程度により視力低下や飛蚊症をきたす。黄斑浮腫には抗VEGF薬を使用する。
覚え方・コツ
「動脈閉塞(CRAO)は突然真っ暗!網膜真っ白の真ん中に赤い点(Cherry-red spot)。一刻も早く眼球マッサージで血栓を流せ!静脈閉塞(CRVO)は血が詰まって大爆発、放射状の『火炎状出血』。水浸し(黄斑浮腫)には抗VEGF薬!」
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網膜剥離は、神経網膜が網膜色素上皮層から剥がれる疾患である。飛蚊症や光視症が前駆症状となり、進行すると視野欠損や視力低下をきたす。CBTや医師国家試験では、網膜裂孔に対するレーザー光凝固術や、硝子体手術が頻出の重要疾患である。
糖尿病網膜症は、成人の失明原因の上位を占める糖尿病の三大合併症の一つである。高血糖による網膜毛細血管の障害から虚血を生じ、新生血管が発生して硝子体出血や牽引性網膜剥離を引き起こす。CBTや国試では、軟性白斑の出現や、汎網膜光凝固術の適応が頻出である。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、内耳の耳石が剥がれ落ちて半規管に迷入することで起こる、末梢性めまいの最も一般的な原因疾患である。寝返りなどの特定の頭部運動時に、数十秒程度の激しい回転性めまいが生じる。CBTや医師国家試験では、メニエール病との鑑別、特徴的な眼振所見、Dix-Hallpike試験やEpley法などの診断・治療手技が毎年問われる超頻出疾患である。
緑内障は、視神経が障害され視野が欠損する疾患である。急性閉塞隅角緑内障の急性発作は激しい眼痛と頭痛を伴い、散瞳薬が絶対禁忌となる。慢性の開放隅角緑内障は無症状で進行する。CBTや医師国家試験では、ピロカルピンによる縮瞳やレーザー虹彩切開術が頻出である。