医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
身体症状症は、痛みや疲労感などの身体症状が長期間持続し、それに対して過度な不安やとらわれを抱き、日常生活に支障をきたす精神疾患である。CBTや国試では、器質的異常がないことへの理解を促し、不必要な検査を避けて支持的に関わる姿勢が問われる。
多彩な身体症状(疼痛、胃腸症状、動悸、息切れ、めまいなど)
症状に対する過度な不安、健康へのとらわれ
症状のために過大な時間と労力を費やしている
初期評価
苦痛を伴う身体症状が6ヶ月以上持続し、その症状に対して過度な思考・感情・行動が伴っていることを確認する。重大な器質的疾患が隠れていないか、初期に必要な除外診断は確実に行う。
鑑別
隠れた身体疾患(自己免疫疾患など)、病気不安症(身体症状はないか軽微だが、重病にかかっていると過度に恐れる)、変換症(転換性障害:ストレスにより突然声が出なくなる・歩けなくなるなどの神経症状)、詐病(経済的利益などを目的に意図的に症状を偽る)。
治療
「支持的精神療法」が基本。新しい医師を次々と受診するのを防ぐため、一人の主治医が定期的に(新しい症状がなくても)短時間の診察を行い、安心感を提供する。不必要な検査や処置は最小限にとどめる。背景にある心理的ストレスの解決をサポートし、必要に応じて認知行動療法(CBT)や、不安・うつに対してSSRIなどの薬物療法を併用する。
病態
心理的・社会的ストレスが身体症状(痛み、胃腸症状、神経症状など)として表出される。患者は意図的に症状を作っているわけではない(詐病ではない)。
試験での重要ポイント
「色々な病院で検査をしても『異常なし』と言われるが、本人は激しい痛みや不調を訴え続ける(ドクターショッピング)」というエピソードが定番。医学的に説明不可能な症状であっても、患者の苦痛は本物である。対応として『検査を闇雲に繰り返すこと』や『「気のせいです」「精神的なものです」と突き放すこと』は禁忌。正解となる対応は『身体的苦痛に共感・受容し(支持的アプローチ)、定期的な再診で安心感を与える』ことである。
覚え方・コツ
「体は痛いのに、検査はオールA(異常なし)。ストレスが体に変換されている状態(心身症的な病態)。患者は本当に苦しんでいるから『気のせい』は禁忌!検査のやりすぎ(ドクターショッピング)を防ぎ、痛みに共感しながらじっくり話を聞け!」
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パーソナリティ障害は、その人の属する文化の期待から著しく偏った内的体験および行動の持続的パターンであり、広範かつ柔軟性がなく、青年期または成人期早期に始まり、長期にわたり変わらず、苦痛または障害を引き起こすもの。A群、B群、C群の3つのクラスターに分類される。
異食症(ピカ)は、土、紙、髪の毛、氷など、栄養価のない非食料物質を1ヶ月以上強迫的に食べ続ける摂食障害の一つである。小児や妊婦、鉄欠乏性貧血の患者に多くみられる。
ミュンヒハウゼン症候群は、作為症(虚偽性障害)の重症型であり、周囲の関心や同情を引く「病人役割」を得るために、意図的に自傷行為を行ったり虚偽の症状を作り出し、入院や手術を繰り返す精神疾患である。
フレゴリの錯覚は、妄想性人物誤認症候群の一つであり、「見知らぬ他人が、実は自分の知っている特定の人物(迫害者など)が変装した姿である」と思い込む症状である。統合失調症や認知症などに合併する。