緊張型頭痛は、精神的・身体的ストレスに伴う頭蓋周辺の筋肉の過緊張により生じる、最も頻度の高い一次性頭痛である。両側性の締め付けられるような痛みが特徴で、悪心や嘔吐は伴わない。
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両側性の頭痛(締め付けられるような、圧迫されるような痛み)。
痛みの強さは軽度〜中等度で、日常生活はなんとか可能。
後頭部から首、肩にかけての凝りを伴う。
午後から夕方にかけて悪化しやすい。
問診による臨床診断(除外診断)。
国際頭痛分類の基準を満たし、くも膜下出血や脳腫瘍などの「二次性頭痛」を疑う危険なサイン(レッドフラッグサイン:突発する頭痛、神経症状を伴うなど)がないことを確認する。
急性期(頓挫療法):アセトアミノフェンやNSAIDs(ロキソプロフェンなど)の内服。※連用による薬物乱用頭痛(MOH)に注意する。
予防療法:抗うつ薬(アミトリプチリンなど)、筋弛緩薬。
非薬物療法(最重要):ストレッチ、入浴、姿勢の改善、ストレス管理など、心身の緊張を解いて血流を改善するアプローチを行う。
病態
頭痛全体の約7割〜8割を占める。長時間のデスクワーク、スマホ操作、精神的ストレスなどにより、後頸部から後頭部、側頭部の筋膜が緊張し、血流が低下して発痛物質が蓄積することで生じる。
試験・臨床での重要ポイント
『片頭痛との鑑別』が極めて重要。片頭痛が「片側性、拍動性、歩行等の日常動作で悪化、悪心・嘔吐あり、光・音過敏あり」なのに対し、緊張型頭痛は「両側性(鉢巻き状)、非拍動性(圧迫感、締め付け感、重い感じ)、日常動作で悪化しない、悪心・嘔吐なし」である。
覚え方・コツ
「緊張型頭痛は『肩こり・首こりからくる頭の締め付け』!頭に孫悟空の輪っか(鉢巻き)をはめられたような両側の痛み。動いても痛くならないし、吐き気もない。薬を飲むより、お風呂に入ったりストレッチしたりして『血流を良くしてリラックスする』のが一番の治療法!」
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CIDPは、自己免疫学的機序により、末梢神経のミエリン鞘(髄鞘)が慢性的に破壊(脱髄)される疾患。ギラン・バレー症候群(GBS)と類似の病態だが、2ヶ月以上かけて進行、または再発と寛解を繰り返す点で異なる。ステロイドが第一選択となる。
神経線維腫症1型(von Recklinghausen病:レックリングハウゼン病)は、第17染色体にあるがん抑制遺伝子(NF1遺伝子)の変異によって生じる常染色体顕性(優性)遺伝疾患。カフェ・オ・レ斑と多発する神経線維腫を特徴とし、全身の多彩な合併症を伴う。
三叉神経痛は、顔面の感覚を司る三叉神経(第V脳神経)が、脳幹からの出口付近で血管(主に上小脳動脈)に圧迫されることで、顔面に突発的で激しい「電撃痛」を繰り返す疾患。抗てんかん薬であるカルバマゼピンが特効薬となる。
ビタミンB1(チアミン)の欠乏により、糖代謝が障害されてATPが産生できなくなり、末梢神経障害や心不全、中枢神経障害をきたす疾患。心不全を伴う「湿性脚気」、末梢神経障害主体の「乾性脚気」、そしてアルコール依存症等に合併する中枢神経障害「Wernicke(ウェルニッケ)脳症」が有名。