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新生児一過性多呼吸(TTN)は、胎児期の肺液の吸収遅延により、出生直後から一過性の多呼吸などの呼吸障害をきたす良性の疾患である。正期産児や予定帝王切開児に多い。CBTや医師国家試験では、RDSとの鑑別や、数日で自然軽快するため酸素投与による「経過観察」が正解となる点が頻出である。
出生直後から出現する多呼吸(60〜120回/分)
軽度の陥没呼吸やチアノーゼ、呼気性呻吟を伴うこともあるが、多呼吸の割に全身状態は比較的良好である。
初期評価
正期産児や予定帝王切開児における、出生直後からの多呼吸で疑う。
検査
血液ガス分析で軽度の低酸素血症や呼吸性アシドーシスを認める。胸部X線で「両側肺門部からの血管線条影の増強」、「葉間裂の液体貯留(水平裂の線状影)」、「肺過膨張」を確認する。
鑑別
RDS(早産、X線で網状顆粒状影、肺容量低下)、胎便吸引症候群(MAS:羊水混濁、過熟児)、先天性心疾患、新生児肺炎・敗血症(B群溶連菌など)と慎重に鑑別する。
初期対応
経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)をモニタリングし、必要に応じて「保育器内での酸素投与」やCPAPなどの呼吸補助を行う。
根本治療
特別な根本治療は不要であり、通常は生後24〜72時間以内に肺液が吸収されて「自然軽快」する。多呼吸が強いため、誤嚥を防ぐ目的で経口哺乳を一時中止し、経管栄養や輸液を行うことがある。
病態
出生時の産道通過に伴う胸郭の圧迫や、陣痛に伴うカテコラミンサージの不足により、肺胞内にある液体(肺液)のリンパ管・静脈への吸収が遅れ、間質性浮腫をきたす。
原因
正期産児、後期早産児に多く、特に陣痛によるカテコラミンサージがなく産道も通らない「予定帝王切開児」にリスクが高い。
試験での重要ポイント
問題文の「正期産」や「帝王切開」というキーワードがTTNを疑う最大のサインである。胸部X線では、肺門部から広がる「血管線条影の増強」や「葉間裂の肥厚(胸水貯留)」がみられ、RDSとは異なり「肺容量は正常〜過膨張」である。最も重要なのは、予後が良好で1〜3日以内に自然軽快するため、治療選択肢として『酸素投与による経過観察』を選ぶことである。
覚え方・コツ
「TTNは正期産の帝王切開ベビーに多い。肺の水(肺液)の抜けが悪いだけだから、数日で勝手に治る(自然軽快)。レントゲンは血管線条影。治療は焦らず酸素を嗅がせて経過観察!」
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TRAPSは、TNF(腫瘍壊死因子)受容体の遺伝子変異により、病原体の感染がないのに自然免疫が暴走して長期間の発熱を繰り返す「自己炎症性疾患」。1週間以上続く発熱、遊走性の筋肉痛、眼周囲の浮腫を特徴とする。
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